上映中の映画『ホイットニー・ヒューストン I WANNA DANCE WITH SOMEBODY』を見て来ました。
正直、この映画は見る甲斐ありませんでした。全く、見なければ良かったと思いましたし、見る必要すらありませんでした。
というのは、何年か前に、ホイットニー・ヒューストンのドキュメンタリー映画を見てあったので、そちらで十分事足りたし、ドキュメンタリー映画の方が、衝撃的な内容で、非常に詳しく掘り下げてあり、どういう人生だったのか十分理解していたから、それ以上もう必要無い感じでした。
ドキュメンタリー映画『ホイットニー オールウェイズ・ラブ・ユー』を見て戦慄が走った - Qu'en pensez-vous?
それに、ホイットニー役の女優さんの歌など聴きたくもなかったし。最初出だしの方は、ほとんど女優さん自身が歌ってたと思う。で、どれだけ、本物のホイットニー・ヒューストンの歌声と差し替えられているのか、途中から本当に、まるで「格付けチェック」みたいにして聴覚に集中して映画を見ていましたけど、私の耳には、全編のうちのほんの3曲くらいしか本物のホイットニー・ヒューストンの歌声に差し替えられている箇所はないように聴こえました。ひょっとしたらもっとあったのかもしれないけど、そう思えなかったのは、女優さんの容姿が全くホイットニー・ヒューストンに比べて劣っていたから、全然そう聴こえない、というのはあったと思う。ホイットニー・ヒューストンは超絶美人でもあり歌もすごい、という唯一無二の存在だった。本物のホイットニー・ヒューストンの歌声に浸りたいなら、まもなく開催されるホロライブに行くしか無いのだろうと思った。こうして映画の代役の歌では納得できない人たちをホロライブに誘うというやり方なのだろうか。
映画本編が終わってエンドロールの最初の音楽は、当ブログでも以前記事にした曲が出て来てました。
蘇るホイットニー・ヒューストン『Higher Love』がいい曲だな~と思う - Qu'en pensez-vous?
5、6年前のことでしょうか、少々高級めのスーパーに食材買い出しに行った時、BGMにホイットニー・ヒューストンの『All At Once』がインストゥルメンタルで流れていることに気づき、インストゥルメンタルにも関わらずひどく感情を揺さぶられたということがありました。どうにも、ホイットニー・ヒューストンの曲というのは、曲のメロディ自体も素晴らし過ぎます。感動を誘います。
この年末年始は、この映画のせいで後味が悪いので耳直しのためにホイットニー・ヒューストンのアルバムをずっと聴いてました。やっぱり素晴らしいです。透明感があって伸びやかで同時にドスも効いている。
映画の中では、レコード会社のプロデューサーのおじさん、その俳優さん、どこかで見たことあるように思ったけど、多分、トム・ハンクス主演の「ターミナル」って映画に出てくる、デスクに足を乗っけていつもパワーポーズしてるおじさんではないかと思った。
そのおじさんが言うセリフだけが妙に心に残っていて、ホイットニー・ヒューストンがタバコを吸っていることに対して「それは雨ざらしのストラディバリウスと同じだ」っていう感じの字幕だったと思うんだけど、それだけが今回の映画で心に残った点でしょうかね。
ホイットニー・ヒューストン自身が名器であって大事にしないと美声は維持できないんですよ、っていう忠告だけど、それを、映画を見てから毎日毎日思い出すごとに、日に日に転じて、自分のこととしてその言葉を捉え直すようになり、日に日に、自分の体を大切にしよう、と思うようになって来ました。
ただ健康に気を遣う、とかではなくて、自分の体を大事に大事に、例えばカサカサの手にハンドクリームをもっと良く塗ろうとか、カサカサの唇にリップクリームをもっとちゃんと塗ろうとか、乾燥肌にもっと全身トリートメントオイルを塗ろうとか、例えば、エステに行くような次元での体を大切にする、という発想に思い至ったというか、そういう気になったことが、この映画を見て得られたことだったかもしれません。
ドキュメンタリー映画『ホイットニー オールウェイズ・ラブ・ユー』を見て戦慄が走った - Qu'en pensez-vous?