Qu'en pensez-vous?

空間について考えます

悪夢のようなスタートレックディスカバリー

スタートレックディスカバリーは、スタートレック全シリーズ中、最も暗くて重くてしかも難しいシリーズですね~。これかなりヤバイですね。少しも希望が見い出せないばかりか、時間の問題が生じていてもう解決不可能にすら思える。これどうやって話に収集つけるの、と思う。全体的に何から何まで、悪夢のようなシリーズ。

上級者向けのエピソードばかりで、今までスタートレックを全部見て来て、もっとすごいストーリー展開を期待しているマニアを対象にしているのかなと最初は思ったけれど、マニアなスタッフたちが自分たちが満足するシリーズを作りたいと思ってやっているのかもしれないとも思う。こういうSFのストーリーにまったく免疫の無い人が見たら大変なことになるんじゃないかな~という気がする。

一番変わっているのは、ワープ航法の方法。過去のその他スタートレックシリーズでは、ダイリチウム鉱石を使ったワープ技術を使っているってことになっているんだけれども、ディスカバリーでもダイリチウム鉱石によるワープや推進を普通にしているけど、その他に、胞子ドライブを使用する航法、菌によってジャンプする技術が出てきます。しかも、クマムシ入りのスタメッツ少佐が自分の腕を差し出して自分の体の菌糸ネットワークから胞子ドライブとつなげて宇宙の菌糸ネットワークへとジャンプするという設定みたいです、多分。すいません、第2シーズンしか見てないので、最初のシーズンで何があったか知らないのでこうとしか書けない。通常のワープは直線の助走ですけど、何と胞子ドライブはその場で艦が回転します。だからブラックアラートが出ます。こんなの初めて見ました。スタメッツ少佐って、アメリカの実在の菌類学者にスタメッツ先生という方がいるらしく、その先生の名前にあやかっているらしいです。しかもスタメッツ少佐は同性愛者として描かれています。

胞子ドライブって、信じられますか?ダイリチウムだったらウランとかと発想的にそう変わらないですけど、胞子を推進力に利用するんですよ。私は知識が無いのでわからないですけど、周囲に結構そっち方面の知識がある人たちにそんなこと可能性としてあり得るのかどうか聞いてみたりもしました。フィクションの範囲を越えないようです。
フィクションで、菌が何か大きな役割を果たす作品と言えば、上橋菜穂子の『鹿の王』というファンタジー小説に、菌類が重要な役割を持って出て来ていたと思います。日本の『鹿の王』だけでなく、世界的SF大河ドラマにおいても、菌がこんなに注目されるようになってきているのですね。

主人公のマイケル・バーナムはバルカン育ちという設定だから、この女優さん、地球人なのに冷淡なバルカン風を的確に演じ過ぎていると思う。それによって、冷酷な雰囲気が全体に漂って、このシリーズのストーリーの暗さを更に助長している。

ひとつのエピソードごとに、一々映画並みの作り込みようで、すごい力の入れようだと感じる。制作陣の気合が入り過ぎ。ただ、新スタートレックで副長役をやっていた俳優さんであるジョナサン・フレイクスが監督している回は、個人的に安心感を感じました。新スタートレックで面白かったエピソードのエッセンスが入っていて、発想としては使い古された古古しいアイディアなのだけれど、懐かしさやスタートレックの真髄を感じました。エピソード回ごとに監督が違ってます。

これからまた、見てない回を見て、わけがわかって何か書けることでも出てくれば、また書きます。間違えていることがあったら訂正もします。

SFの良い所は、聞いたことも見たことも無いような出来事を受け入れながら見る必要があるため、いろんな新規の事象が理解できるようになって、頭の中を柔軟に保てる点など、良い効能があるように思ってます。

スタートレック全シリーズの中から好きなキャラクター10選 - Qu'en pensez-vous?

デルタと来て、オミクロンとは増々スタートレック - Qu'en pensez-vous?

ローソンLOVE - Qu'en pensez-vous?

2021年の読書 荻野アンナさん&ひろゆきさん - Qu'en pensez-vous?

家中の洗剤を生分解性の製品に変えた - Qu'en pensez-vous?