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2021年の読書 荻野アンナさん&ひろゆきさん

今年2021年に、管理人が読んだ本の中でブログ記事にするのにちょうど良さそうなものを、年末だし、今年の記録という意味でも書いておこうかと思います。

『老婦人マリアンヌ鈴木の部屋』
荻野アンナ 著

こちら、荻野アンナさんのいつもの調子で、サバサバしていて、滑稽で、どこか物悲しい、とにかく、安定のいつもの調子で、読後感は、「面白かった」。
荻野アンナさんの作品って他の著書もそうだけど、ストーリー全体を、何か、冷たい死の匂いのようなものが貫いている気がするんだけど、それにしては、何か明るく面白く、さっぱりとした割り切りのようなものも同時にある。滑稽で面白い。それに、文学なんだけど、なぜか匂いを感じます。新陳代謝系の匂いです。
あと、荻野アンナさんの芥川賞受賞作『背負い水』の最後辺りが私は目に焼き付くほどで、『背負い水』と聞くと、鏡に映った二人の姿が頭に浮かぶのだけど、今回『老婦人マリアンヌ鈴木の部屋』でも目に浮かぶようなシーンが複数ありました。並んだ入れ歯のあたりとか。目に浮かぶと同時に、入れ歯に関してはブラックジョークのように笑える所。

できればフランス語学習経験がある人の方が読む時より良いと思うし、一度でも語学を一生懸命やった経験が無いと、シャレが通じないかもしれなくて笑える所なのに笑えない読者もひょっとしたらいるかもしれない、と思える個所はある。
そしてやはり、これは女性向きという気はする。女性におすすめだと思う。男性がこれを読んでどう思うか、面白いと思うか、と問われたら、果たして疑問だ。何度も書きますが、管理人は女性です。

『老婦人マリアンヌ鈴木の部屋』は借りて読みました。結構、人気らしく、出版されたばかりの頃はすごく混雑していて借りられなかったけど、しばらく時間を置いたら借りられました。
荻野アンナさんの著作で紙の本で持っているのは、私は『蟹と彼と私』と『フラふら落語』くらいかな。後は借りて読んだりしてます。

 

ひろゆきのシン・未来予測』

西村博之 著

ひろゆきさんは、テレビなどで良く見る人だからなじみもあるし、IT業界の人だから、特に悪い印象も無いのだけど、好きな人と嫌いな人でひょっとしたら真っ二つに別れるのでしょうか?

さらっとすぐに読めてしまって、まともなことが書いてあって、ひろゆきって常識人ですごく良い人じゃないの、と思いました。

で、今、某ノンフィクションライターのベストセラーになっている超有名な某書を読み始めたら、早くも激しい拒絶感が出て、読んでいるうちに気分が悪くなって来て、突然、「ひろゆきの本に戻りたい~」と私は叫び始めてしまった。
現代社会の諸問題や、その概要や全体像が知りたいなら、ソフトで親切な語り口のひろゆきさんの方が好み、と私は思いました。
比べてみると、良さがわかる。

ひろゆきさんの本、電子書籍で追加購入するかもしれません。本のタイトルが、全体的に怠け者っぽいので一見本当に大丈夫なのかと迷うけど、読んでみるとそんなことなく全うだと思う。軽い語り口で社会問題のおさらいができて、感じが良くて、ひろゆきの著書はとても良いと思う。世の中のことが知りたい時にちょうど良い。池上彰とかより、ひろゆきが良いです。自己啓発系に近い内容の本もあるのでしょうか?よく知りませんが、2000年代とかには私は茂木健一郎さんとかの著書を好んで読んでましたが、時代は変わり、ひろゆきの本、追加したいと思ってます。

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