Qu'en pensez-vous?

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栗原はるみさんの季刊誌が最終号&パンナコッタも変わった

今週のお題「肉」

料理研究家栗原はるみさんの季刊誌『haru-mi』が最終号となったそうですので、ここ何年かその雑誌は購入していなかったのですが、最後ということだし、付録でカレンダーも付いているということで、雑誌を購入しました。

見てみると、何と、ご馳走が次から次へと、パーティーメニューだらけで、見ているだけでお腹一杯、というか、最終号ということでいつにも増して力の入れようが伝わって来ました。渾身の力を振り絞って出しきりました的な内容になってました。

ポークのパーティーメニューの次に、これでもかと、ビーフのパーティーメニューでガッツリ肉料理の紹介があります。全部ビュッフェスタイルですが、巻頭のゲストのミュージシャンの佐野元春さんの所で出てくるお料理が普段過ぎて地味過ぎると思うくらい、誌面中程の肉料理のボリュームが凄かったです。牛、豚、鶏、と肉料理がガッツリ。鶏肉料理は韓国料理の所で出て来てます。

一見、パーティーメニューに見えるのだけれど、一品一品良く見てみると、普段どこの家庭でも食べているような普通のお惣菜だったりするところが不思議なところ。普段の食事がなぜかビュッフェスタイルで供するとご馳走風に激変し、人を呼べるおもてなしメニューに変身しちゃう。本当に、目を凝らして良く見てみれば、いつものお料理のはずなのだけど、そこがマジック。

ただ、何というか、こういう時代、というか、栗原はるみさんをはじめとして数多くの料理研究家達が活躍した過去20~30年間くらいが文明の黄金期で、今後は人類の文明は衰退して行くのかもしれない、ということをこの雑誌を見ながらなぜか思ってしまった。
これだけのご馳走を当たり前のように作れるほどの食糧に溢れた世の中であって、潤沢なエネルギーを駆使して食材を調理して食べられる世の中、こういうのは、もう今後、ひょっとしたら無くなって行くのかもしれないという風には思った。少なくともサスティナブルかどうか。地球は限界に来ている。エネルギー危機だけではなく、気候変動その他の影響による深刻な食糧危機、そういうことも起こりうる。
良い時代の最後の記録、文明華やかなりし頃の記録として、この雑誌の存在意義はあるのかもしれない。

『haru-mi』最終号を購入する少し前、前回のブログ更新時にパンナコッタを作った話を記事にしていたこともあり、

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ふと思い出して、雪印メグミルクから出ている『栗原さんちのおすそわけ パンナコッタ』という商品があったことを思い出し、最近食べていないな~と思いながら、買おうとした時に、以前と変わって商品がリニューアルしていることに気が付きました。いつリニューアルしたのか不明です。もう何年も買っていなかったのでわかりません。ひょっとして随分前から変わっていたのでしょうか。私が知っているのは、ソースが付いている蓋付きの物ですが、リニューアルした栗原はるみさんのパンナコッタは、ソース無しのプリン風の剝くパッケージに変わっていて、強い洋酒入りになっていました。アルコール度数1%以下と書いてありましたが、心配なので車の運転前は食べません。これが、以前のソース付きのパンナコッタよりも断然おいしなっていてびっくりしました。リニューアル後のこっちの方がいいです。前は、ソースをかけるのが面倒で買う気にならないほどでした。しかしこのリニューアル品は、パンチがあってとてもおいしいので驚きました。また買います。
ピンボケ↓

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他にも、栗原はるみさん監修のシリーズで、S&Bから出ているクリームシチューの粉状のルーが絶品です。これ、すごく気に入っています。普段は、基本、クリームシチューとかでも私はルーは使わないことの方が多いですし、最近は土井善晴さんのクリームシチューのレシピが簡単なので専らそれで作ったりしていますが、たまにそういう市販のルーを使ったシチューも試したくなって使ってみます。変な匂いのするルーも結構多い中、栗原はるみさんのクリームシチューのルーは変な匂いもせずに、本当に手作り風の家庭の味がしておいしいです。気に入って、もったいなくてなかなか使えないくらいです。今2箱買い置きしてあります。同じシリーズでビーフシチューの箱も出ていて、そちらはまだ買っていませんが、多分、家庭の味がしておいしいと思います。
またピンボケ↓

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雑誌『haru-mi』について予てから思っていたこととしては、栗原はるみさんが主役であるにしても、実際には周囲に多くのスタッフが関わっているはずで、例えば料理研究家の有元葉子さんの料理本の巻末にはスタッフの紹介一覧が載っている料理本もあったりするので、そういう陰で支えている人たちの様子も知りたいな、とずっと思っていました。最終号の巻末に、あとがきに代える形でスタッフさんたちのスナップ写真と紹介が少し載っていたので、ようやく安心して雑誌を閉じることができました。

というわけで肉料理のレシピが知りたい方にはうってつけの『haru-mi』最終号となっていました。

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