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少し昔の有名映画を見た

ず~っと見たいと思っていてなぜか未だに見たことが無いという映画があって、それが私にとっては「フィラデルフィア」と「イングリッシュ・ペイシェント」でした。1990年代の映画だったでしょうか。
WOWOWで録画しておいたものを、お正月頃から細切れの時間を利用して数回に分けて見切りました。

フィラデルフィア」の、最後トム・ハンクスが倒れるシーンが有名というのだけ知っていました。あと、エイズの話という事前情報、それだけ。
なんか、めちゃくちゃ評価されたという映画のわりには、それほど驚かなかったというか、シリアスモノにはとても見えなかった。トム・ハンクスが、コメディをやっているように見えてしまって、結構軽目の映画に見えてしまった。後々の映画などからの印象のせいでしょうか。もっと、元々がシリアスな風貌の俳優さんの方が重みが出たのかも。全く恐ろしい映画には見えなかったです。デンゼル・ワシントンが好演。
他にも、これに出てる俳優さん方、この映画の後、皆有名になっているようですね。弁護士役の女性、「バック・トゥ・ザ・フューチャーⅢ」に出てる女優さんで合ってますよね。

イングリッシュ・ペイシェント」の方は、全く予備知識無しで見始めて、ジュリエット・ビノシュが出てきてびっくり仰天。そういうことならもっと早く見ておくんだった。こういう話だったんだ、と何から何まで驚く。しばらくして、テイラー・スウィフトの「WILDEST DREAMS」MVの元ネタは「イングリッシュ・ペイシェント」だったのかな、と今頃になって気が付く。
いろいろな愛の形があるのだなと思った。
本当なら高齢者になってからいろいろ回想しているくらいで十分なくらいな話が、まだ若いのに瀕死の状態になって回想している構成について、「そんなに人生を圧縮しなくてもいいんじゃない」と、脚本家に文句が言いたい気分。
実際には、どんなに辛く苦しくても映画のように綺麗に死亡することは難しいのではないか、という風には思った。映画だからこんなふうに美談のようになるけど、こんな上手い具合に収まったら誰も苦しまないのではないかな~。
でも、若い頃見ていたら心理をあまり良く理解できなかったかも。今の年齢になって、見るのにちょうど良かったかもしれない。確かに味わいのある良い映画。戦時下という時代背景もあり、暗さや悲しみの中にも、看護師役のジュリエット・ビノシュの生命感が輝いている。

フィラデルフィア」と「イングリッシュ・ペイシェント」、やっと見ることができて、長らくわからなかった謎が解けた気分。

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