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空間について考えます

建築家のテレビ出演について その4

クリスマス頃のことだったと思いますが、夕方のNHKの「シブ5時」という番組中に、建築家の隈研吾さんが出られてお話されてましたね。
まったく予期していなかったので、またびっくりしました。その時間帯必ずしもテレビ前にいられるとは限らないのでちょうど見れて良かったです。こんなにちょくちょくテレビに出られているということは、他にもいろいろ出ているのかもしれないけれど、全て気が付くとは限らないので、気が付いたものについてしか書けませんね。
100以上のプロジェクトを抱えているとナレーションで言ってました。すごいですね。日本中、隈研吾さんブランドがついた建築だらけになるのかも。あとは、息子さんも出られてましたね。よくGA JAPANなどでもお名前お見かけしますね。(とは言え、最近まったく私はGA JAPANも見なくなってしまったので、また来年はなるべくGA JAPANチェックを心がけたいと思いますが・・・)
宜野湾の屋外劇場の改修案についてのお話で、屋根をかけようとしていて、屋根の形を羽衣伝説の天女のプリーツを模した形態で当初考えていたものの予算の都合で、案が変化していく過程を追ってました。制約を楽しむ、といったタイトルだったでしょうか。テレビを見ながらメモを取った紙を早くも紛失してしまってわからなくなってしまった。

その劇場、テレビで見た瞬間、見覚えがあると思って、直接行ったりはしていないけれど、DVDでそこが会場のライブを見たことがあるので、ハッキリわかりました。宜野湾海浜公園屋外劇場ではないかと思います。(もしも間違えていたらすみません)
何で見たかというと、日本の老舗ラップグループであるリップスライムのDVDの中に宜野湾海浜公園屋外劇場で行われたライブが収録されていたものがあったはずで、それで会場に見覚えがあると思いました。ライブ映像中では、夜なので、暗闇を利用していろいろやっていました。例えば、花火とか。ド派手な花火の演出はライブを一層盛り上げていました。

そこに全体を覆うような屋根をかけてしまうと、観客の人達がライブの時、花火が見れなくなってしまうな~、と見てて思いました。皆、振り向いて花火を見る形になるにしても。他にも、屋根が無いことによって空間が無制限に使えるので、ステージ上から大きなおもちゃの砲で撃ったり、照明も広がるし、屋根無し劇場は意外にも良い感じだったと思いました。

しかし用途としては夜間だけではないだろうし、そもそもコロナ禍でライブはあり得ないとなると、通常なら屋内で昼間行うような集会を、コロナ禍では昼間、風通しの良い海辺の会場で行う、ということで屋根が必要ということなんだろうな~と思いました。

最後には随分細~い屋根になってましたけど、きっとまたどんどん変更して行くのでしょうけど。

今書きながら急に思いつきましたが、昼間美しい青空が見えるように、どうしても屋根が必要ならもっとスカスカな屋根でもいいんじゃないかな~という風には思ったりもしました。あの感じを急に思いつきました。ジャン・ヌーヴェルのルーブルアブダビ。あのイメージが突然思い付きました。しかしこれまた予算が凄そうですね。

・・・唐突だけれど、少なくとも、隈研吾さん設計の新国立競技場が屋根付きでなかったことは運命的というか、もしも今より若干コロナが沈静化する時が来て、多くの人を集めても良い時が来たとしたら、新国立競技場は屋根はドーナツ型で真ん中ガラ空きで、通風が確保されているだろうから、その点、運命的な設計だったのだなあ、と突然思いました。

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