Qu'en pensez-vous?

空間について考えます

朝の光、昼の光、午後の光、夕方の光

太陽光線の加減、そんなことが重大問題なのか、という感じですが、事前に注意深く考えておかなければならないことの1つとしてあるとは思う。今後引っ越した場合の住居やマンションの窓の方角のことや、そんなことがあるかどうかも未定だがまた別の戸建て住宅に住んだりすることがあるのかどうかなど、いろんな場合に備えて考えておくのは損ではないと思っている。
そんな中で、どの時間帯の光が好みか、自分自身で最近ようやくわかって来たように思う。
私は、朝の光が好きなのかもしれないと思う。東から登る太陽の光がすごく好きだ。私は本来は朝は弱い。しかし、生活の都合上、朝早く起きなければならない生活リズムに今のところなっている。そのうち生活リズムが変わったら、この感覚も変わるかもしれない。しかし現在の所、早起きすると差してくる光がとても美しいと思うし清々しく感じる。早朝から午前中の光は素晴らしい。ところがもう昼を過ぎた頃になると、もう光が腐ったような生気が無くなったひどい光線に感じてくる。午後から夕方にかけては増々悪化する。
西日は最悪で、自分は本当に西日が嫌いなのだとわかった。歴代の暮らした住居は、西に窓がある部屋を有していることが多かったように思い、これまでさんざん西日を見て来た。これは本当に気分が悪くなる。西側は全部潰して、西に一切窓が無い住居に暮らしたい。これが最近の切なる願いとなっている。
反対に、東側を大きく開いて、東側のフレッシュな光がたくさん入る住居に暮らしたい。通常南側の開口が好まれるし実際自ずと南側には開口部が来易いので、とすると東から南東~南までが限界という気がする。南、と一口で言っても、多少立地によって、南西の窓だったりすると、自ずと西日が入って来て、これまた憂鬱な気分に苛まれる。
前々からどうもおかしいと思っていたことだが、きっと私の頭が悪く、知能が低いのだと思うけれど、陽が沈むのは西のはずなのに、自分の住居から見て北西方向に陽が沈んでいるように見えるので変だと思っていた。私が北西と勘違いしている方角は、実際には西なのだと思う。地図をよく見ていない、住宅の建築図面をよく見ていない、方位磁針で調べないのが悪いと言えば悪いのだが、私の方角に対する認識が狂っているのだと思う。そして、私が今まで南だと思っていた方向はどうやら東南らしく、住居内から見た南も私が考えていた場所と少しずれているようだとわかった。
そうだとしても、やはり、本当の方角の東側の開口、南東側の開口から差し込む光がとても心地良いと感じることには変わりは無いようだ。

ただ1つ、気になるのは、思い出してみて、光について、建築家の原広司さんの「集落の教え100」には、確か、朝の光に関して「しらじらしい」と記してあったように記憶している(←すみません、これ間違えてるみたいですね。後から読んでみてどこにも書いて無いようです。何か全く別の書籍などと勘違いしていたみたいです。もう少し良く確認した後、訂正します。)ため(そして、夕暮れに何故か感動していらっしゃるご様子)、やはり人によって、光に対する心象は完全に異なるということで、一人一人、好みの光線、好みの光線が入る時間帯というのは全く異なるのではないかと思われる。

季節によっても、太陽の差し込む高度が変化するため、生活しながら、そういう変化も感じながら過ごしている。太陽光線から、季節の変化も感じ取れる。
これから本格的な冬になって行くが、冬の太陽光線の差し込み方は、個人的にはとても気に入っている。夏は最悪。

天窓があったりトップライトの場合や、高い吹き抜けに大き目のスリット窓が並んでいるような住宅の場合の、太陽光線の日中の推移、年間を通じての変化の様子については全くわからない。想像もつかない。
そういう家の場合、家の中でも日焼け対策となると困ったものだと思ったりはする。

太陽光線、季節の変化を感じ人生の機微や美に関わるとても大切な物。
美術の石膏デッサンの時にも言えることだが、光線は2、3時間で移動してしまってデッサン画面と石膏像とで陰がズレてしまうので、2、3時間で描き切らないと自分が窮地に陥ったと思う(きっと現代の人達は最初の光線の状態の石膏像をスマホで撮影しておくだろうが)。それと同じで、光線とは生モノであって、その場限り、その時の光を大切に、鮮度を楽しむものであるには違いない。

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