今年のタルトタタンはこんな感じで焼けましたが、個人的には不満です。一見上手く行っているようではあるのだけど、別の見方をすると、見た目がUFOみたいで気持ちが悪い。
またティファールのインジニオを型として使いました。ティファールだから熱伝導がものすごく良いからりんごの味は上出来なんだけど、見た目がUFOで奇妙。
しかし今回キャラメリゼはすごく上手くいきました。カラメルソースが香ばしく美味しくできるとタルトタタン自体が美味しくなるんだということが良くわかりました。
見た目はUFOみたいですが味はすごく美味しかったです。
今回は生地部分を、小麦粉を使わないグルテンフリーの生地で焼いてます。一体何を使って焼いているかというと、「おからパウダー」です。おからを乾燥した粉状にして売っている商品が多数ありますのでそれを利用しました。おからパウダーの企業ホームページにおからパウダーを使ったケーキのレシピも載ってますので、それを見て、ケーキ部分だけ試作をきちんとして味を確認した上で、タルトタタンの生地部分に使用できると判断しました。
しかし、おからパウダーケーキの試作段階では、またバターが品薄になっていて無塩バターが手に入らず、仕方なく「ケーキ用マーガリン(トランス脂肪酸低減)」というものを買うしか無かったので、仕方なくおからパウダー+マーガリンで試作しました。それはまったく違和感なく普通に食べられました。ただ自分が、これはおからだ、おからだ、と頭の中で念じているせいで、若干気分は悪いというだけで、何も言わずに人に食べてもらったら何も気が付かないどころか、「すごくおいしい」状態だったので、わざわざおからと言わなきゃ誰も何もわかりません。私は小麦粉に比べて、おから使用のケーキは多少ボロボロするかな~と思いましたけど。
そのように試作段階ではマーガリンだったのだけれど、本当にタルトタタンを作る段階になって無塩バターがちゃんと手に入ったので、今度は試作無しでおからパウダー×無塩バターの生地を被せたタルトタタンを焼いたところ、こ、これは、やはり、植物性のものには植物性のものが合うみたい、ということが判明しました。
おからパウダーには無塩バターではなく製菓用マーガリンの方が合います。焼き上がりをすぐに食べたら、おから生地部分からまるで肉のような味がしてきて気持ち悪くてたまりませんでした。なるほど、大豆が畑のお肉と言われる理由がわかりました。ケーキが冷めて、冷蔵庫でしっかり冷やしてからはそれほどおから生地部分の肉っぽい風味は気にならなくなりましたが、おからパウダーにはケーキ用マーガリンを合わせるのが良さそうです。植物性×植物性の方が相性が良いです。しかもりんごも植物ということで、このケーキ全体が植物性というわけで。
タルトタタンを冷蔵庫でしっかり冷やしてしまえば風味においてそれ程大きな問題は残らなかったようなので一応ごまかせました。
とりあえず今回は、カラメルソースが香ばしくできて大成功して、りんごのキャラメリゼは抜群に上手くいって美味しかったです。グルテンフリーの生地はマーガリンを使うべきでした。
問題は見た目の気持ち悪さで、UFOみたいにならないようにしたいので、ちょっと反省して、今度は今田美奈子さんのお菓子の本に載っているタルトタタンを凝視して、また作戦を練りたいと思います。
タルトタタン風ケーキ2018年バージョン - Qu'en pensez-vous?