Qu'en pensez-vous?

空間について考えます

二重人格な玄関 玄関に土間収納を設けるとしたら

玄関にシューズインクローゼットというか土間収納があると美しく暮らせるのだろうな、と思ったりします。

出しっ放しの靴、古紙回収の束ねた物や、ビンカンなどのリサイクルゴミ待機中の物、そんなものが玄関周辺に溢れてしまっています。そういったものを見えないように仮置きしておけるシューズインクローゼットがあると良かったのかなと思う。そういうクロークがあると、例えば犬とかペットを飼った場合など、室内犬にはしないものの夜くらいは家の中に犬を居させるスペースとして使えるかもしれないとも思う。自転車やベビーカーなどを置くのが一般的とは思いますが。

もしそういう風にするとしたら、普通は玄関で靴を脱いで上がっていたのが、シューズインクローゼットを通り抜ける所で靴を脱いでスノコなどを伝って家に上がり、手洗い場に向かう、ということになると思いますけど、そうなると、本来の玄関とは一体何のためにあるのだろうか、と非常に不思議な事態になります。

玄関とは、来客や宅配業者の方々が利用し、彼らに見られるためだけにあるのでしょうか。

とは言え、通常の玄関を上がった先には坪庭を配置できたりすると、とても良い感じではないだろうか、とも想像したりします。

つまり、玄関ドアを開け、土間収納というプライベートスペースを通って手洗い場で手洗いうがいをし坪庭前を通ってリビングなどに向かう。来客の人達は玄関ドアから入るとそこで止まり坪庭を見る。

以前にも玄関前玄関などという言葉が出てくる記事を書いたけれども、

落ち着かない玄関先にうんざりする場合、深い軒を設けると良いのかもしれない - Qu'en pensez-vous?

玄関とは、本当に不思議なものだと思います。個人の住宅と言えども一体どこからプライベート空間が始まるのか、どこまでがパブリックなスペースなのか。外構から始まって、玄関まで至っても、まだパブリックの延長で居続けている空間なのかな、と思うと、一体いつプライベートな空間に切り替わるのか、その目印というか敷居が、どこにあるのだろう、と思いました。

落ち着かない玄関先にうんざりする場合、深い軒を設けると良いのかもしれない - Qu'en pensez-vous?

テニスのマリア・シャラポワ選手の自邸が陰翳礼讃な日本風 - Qu'en pensez-vous?

モダンリビング253号掲載の安藤忠雄さんが手掛けた空間が美しい - Qu'en pensez-vous?