Qu'en pensez-vous?

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カルロ・ロヴェッリ著『時間は存在しない』2周目の感想

「時間は存在しない」を読んだ - Qu'en pensez-vous?

前回感想を書いてから、またカルロ・ロヴェッリ著『時間は存在しない』の読書2周目をしてみました。

2周目はかなり楽になって第1回目より断然スイスイ読めました。
これが、読んだ直後に感想が書ければ良かったのだけれどまた時間が空いてしまったので、ちょっと思い出しながらなので鮮明には書けないかもしれません。

第10章まで、結構読むのに時間がかかったというか、頭の中にいろいろイメージを起こしながら読むのが、自分が普段使っていない頭の部分を使っているように感じてものすごく頭脳疲労を起こしました。

「時間は存在しない」を読んだ - Qu'en pensez-vous?

第1回目の時はハッキリ認識していなかったけれど、このカルロ・ロヴェッリさんがやっていることは、量子重力理論という最新の分野だそうです。巻末の日本語版解説を見たら、「ループ量子重力理論」である、と書いてありました。
私が最も読みやすくてわかり易いと思っているブライアン・グリーンさんが「超ひも理論」の人であるのに対して、カルロ・ロヴェッリさんはそれとは違った立場で見ていますけれど、プランク・スケールなど出てくる辺りは、プランクというのは「超ひも理論」にも出て来ていましたので、一般人としては、どっちにしろものすごく小さいんだな~としか思いませんでした。

最初のうちは、この人好みじゃないわ~、という気はしました。物理学者の本なら、やはり私はブライアン・グリーンがピカイチで読みやすいわ~、次点でリサ・ランドールがわかり易いかな~、などと思いながら読んでいました。

「時間は存在しない」を読んだ - Qu'en pensez-vous?

ところが、このカルロ・ロヴェッリさんは、何だか彼らより秀でた才能があることがただの一般人でも、文章から窺い知ることができました。一見、易しく比喩的に書いてあるように見えるのだけれど、実際にはものすごく脳内に何らかのモデルのようなものをイメージさせるように書いてある。

「時間は存在しない」を読んだ - Qu'en pensez-vous?

アリストテレスニュートンアインシュタイン、それぞれが時間をどのようなものとして考えていたかが丁寧に文章で説明されています。この3者の時間についての見方から、カルロ・ロヴェッリさんご本人の分野の話に推移して行きます。というか、やたらと最初から重力について念押ししていて、それプラス量子力学、ということになって、量子重力理論という新分野について話が推移して行っています。
88頁に出てくる、これを寝室の壁に貼って決意していたなんて、ヤバいですね~。

で、つまり、ぼやけている、と言いたいみたいです。

以降は、また記憶が曖昧になって来てしまった。これ以上書けない。また頭がハッキリするには3周目が必要かも。

まあどっちにしろ、こういう理論物理学の人達って、黒板やホワイトボード数面に渡って膨大な量の計算をしまくっているんだろうな~、と思う。
一般人向けに最新理論の紹介になる文章を書くのが商売じゃなくて、彼らは計算するのが仕事なんだと思うと、ま~理系の人ってやっぱり気持ち悪いものだわ~、という、結局そういう結論に至ります。
リサ・ランドールが「若い頃自分はガリ勉でした。」とか本に書いてたけど、この人達って本当にそういう人達なんだろうな~と思う。ま~、気持ち悪いわ~。計算ばっかしてるイメージ。

でも、話としてはとても面白いです。また3周目そのうち読んでみると思います。

というか、私は未だにブライアン・グリーンの『エレガントな宇宙』を読んでないので、そっちを早く読めって感じですけど。『宇宙を織りなすもの』と『隠れていた宇宙』で力尽き、それっきりず~っと放置。

「時間は存在しない」を読んだ - Qu'en pensez-vous?

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急激な変化に適応する(2)オカルト&スタートレック編 - Qu'en pensez-vous?