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空間について考えます

アコーディオンカーテンの思い出

ところでアコーディオンカーテンというものがありますよね。
思い出話ですが、昔、親族の家に行くとリビングとダイニングの間にアコーディオンカーテンがあって、かなりそれに強いインパクトを受けたものでした。リビングとダイニングの間をアコーディオンカーテンで仕切る、ということをその頃に植え付けられたのか、それとも遺伝的なもので、考え方や好みとして遺伝したのか、世間ではLDKが一続きの空間として設計されるのが一般的となった現在において、私自身の好みとしてはどうしてもキッチンダイニングとリビングを仕切りたい、という強い希望があり、現在の私が住んでいる住まいではそのようになっています。アコーディオンカーテンで仕切っているわけではなく、扉で別々の空間に分けられています。

親族の所のアコーディオンカーテンは、高級そうな柄物の厚手の立派なもので、閉めると、リビングからの採光が完全に遮られてしまうので、ダイニングが真っ暗になってしまっていましたが、照明をつけてそこで過ごしていたようでした。
現在では、透明や半透明のアコーディオンカーテンなども出ているようで、採光性が確保できるようになっているみたいです。
でも、どうやら親族の所の場合は、採光性を望んでいる風ではなく、アコーディオンカーテンをわざわざ閉めて、そこで隠れてこっそりダイニングで食べたい、という謎の意図があったようです!?

ふとアコーディオンカーテンのことを思い出して、きっとあのお家をたまに訪れていたあの頃は自分にとって平和な時代だったんだな、などと思い出に浸っているところでした。

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