Qu'en pensez-vous?

空間について考えます

情熱大陸に建築家の藤森照信さんがご出演されていました

たまたまCMを見かけたので気が付いて見ましたが、先週の「情熱大陸」が建築家の藤森照信さんの特集となっていました。

テレビの映像として見ると、建築雑誌などで建築作品を見るのとはかなり違うように見えました。かなり藤森建築に対して良い印象を持ちましたし、「建築緑化」というのが時代の気分にピタリと合って来ていてとても良いなあという風にも思いました。本当に独特の作風だとこれまでは思っていたのだけれど、逆に未来的で先端的な、時代を先取りする建築のように思えてきました。これからはきっと全面的にこうなって行くんだ、という感じ。銅仮面とか、まるでレオナルド・ダ・ヴィンチの作品にもありそうな雰囲気で、作風が天才の系統だと思った。タンポポハウスとか、あれは一体、何時代の作品なのかとか(普通、建築を見ると、例えばミクロの歴史で言えばモダニズムだとかポストモダンだとか、どの時期の建築かってのは見ればわかるものなのだけれども)、どの時代にも属さない建築っていうのは、ものすごく珍しいことだと思い、どうしたらこのようなものが思い付くのか、とアッと驚く感じがする。敢えて言うなら「縄文時代」と言いたくなるかもしれないけれど、そうではない先端性や、やはりしっかり美的センスも見い出せるという点で、本当に年代不明の建築としか言い様がなく、やはりこれが21世紀の建築なんだろうなあという気がしました。

驚いたのは、建築模型を、丸太から掘り出して作る、というのに一番驚きました。その他にも、皆で素材の段階から作業することとか、これこそ『自然な建築』を地で行っていると思ったし、建築としての理想形みたいなものを見たような気がしました。

別の記事でも書いているように田根剛さんの建築への印象とかもそうですけれど、藤森照信さんの建築とかからも同様の雰囲気がしていて、新型コロナウイルスの時代にあって、やはりそういうサスティナブルな建築への流れが加速しているような印象を受けています。

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