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ビバヒル再び!懐かしい気持ちに浸りながら見た「ビバリーヒルズ再会白書」

ビバリーヒルズ高校白書」「ビバリーヒルズ青春白書」の放送から20年程経ったのでしょうか?そのリブート版となる「ビバリーヒルズ再会白書」がWOWOWで放送されているので見ています。これを書いている時点で第5話まで見ています。第6話で打ち切りになったらしいので次回で終了の模様です。

ビバヒルは1990年代の放送だったと思いますが、日本ではNHKで夜遅い時間帯に放送されていたと思います。アメリカでは「ビバリーヒルズ高校白書」「ビバリーヒルズ青春白書」の放送時間帯になると、街から若者が消えたという逸話が放送当時あったように思います。日本でも、若者の間では見る人は見ていてかなり人気だったと思います。男子学生の間でも話題になっていたので、女子学生としては当時驚いた記憶があります。

リブート版の「ビバリーヒルズ再会白書」は、もちろん出演俳優さんたち、皆、老けてました。当たり前ですけど。しかも悪いことに、メンバーの中に1名死者まで出ているので少々しんみりしてしまう。ディラン役だったルーク・ペリーが、昨年だと思うのだけれど既に亡くなっています。亡くなると言ってもまだ若いのに。ディラン役の俳優さんよりかは、ブレンダ役の女優さんが進行した乳がんと前々からセレブニュースで出ていたから、命の危険がありそうなのはブレンダ役の女優さんシャナン・ドハーティー、と思っていたのだけれど、そうではなかった。医療技術の進歩のおかげで元気そうに演技していました。「ビバリーヒルズ高校白書」で、ブレンダ役のシャナン・ドハーティーは、他の出演者達と仲が悪いとの噂で、途中から出なくなってしまっていた。私はブレンダが好きだったので、当時は出演しなくなって残念、出てほしい、と願ってました。メンバーの中で、唯一、昔と変わらぬ美貌を保っているのは、やはりケリー・テイラー役のジェニー・ガースかな、と思いました。とてもお美しいです。相変わらずブルーの衣装が似合って、ブロンドの髪と青いドレスの組み合わせは健在でした。で、ケリーとマブダチ設定の、ドナ・マーティン役のトリ・スペリングは、こんなに以前も活躍していたかなあ?と思うほど重要な役回りで存在感が大きく、このドラマの主演かと思うほどになっている。でも実はトリ・スペリングの一番の見所は、ファションだったりする。シーンごとにめちゃくちゃお洒落なコーディネートで登場するので、トリ・スペリングに関しては洋服を見るのが凄く楽しい。ビバヒルでは、ケリーとドナは大学卒業後セレクトショップだと思うんだけど洋服屋さんを共同経営している設定だった。スティーブ役の俳優さんも、老化が全く目立たなくて、逆に若々しく見えました。逆に最も老化していたのは、主演のブランドン役の俳優さんですね。アンドレアは、前よりも今の髪型の方が似合っているので、改善したと言えるのかも。デイビッドは明らかにおかしい。ますます変になった。ビバヒルでは、デイビッドとドナが結婚して完、という終わり方だったと思うのだけれど、支離滅裂というか話に収集がつかなくなってめでたく終わらせるにはデイビッドとドナくらいしかいなかったから、そうやって無理矢理話を終わらせたように見えてしまった。
リブート版には出てきていないけれど、個人的に印象に残っているのは、デイビッドが交際していた設定になっていたと思うんだけど、バレリーのこと。あの登場人物は何か妙に記憶に残っている。多分悪い意味で、だと思うんだけど。ケリーとドナが、百貨店の化粧品売り場で販売員をしているバレリーを見かけて、「あ~ら、プライドの高いあなたがこんなところに~?」的なセリフがあるシーンの部分だけ妙に覚えている。他にも記憶に残るシーンと言えば、ディランが、粗末な小屋のような家の中で、ボウルに山盛りの茹で卵を手に取って、茹で卵をむきながら話をするシーンとか、すごく記憶に残っている。

今回、リブートした「ビバリーヒルズ再会白書」は、第1話を見ながら途中で、「あ~、この感じ、あ~またこれ。面倒臭いわ~。」と思い、途中で見るのを止めてしまいました。その時自分が疲れていたということもあったんだけれど、とにかくこのビバヒルのシリーズというのは、「個人的な問題から社会問題まで皆も一緒に考えよう!」っていう隠れた意図もあるんですよね。それが、「ビバリーヒルズ高校白書」「ビバリーヒルズ青春白書」が人気を博した理由だった。それがまた、再会白書でも繰り返されているんだけれども、それが、もう自分自身が年を取ったせいか、彼らの問題提起に付き合うのが面倒臭いと感じてしまった。自分自身の日常ですら色々問題を抱えてかなり面倒臭いのに、テレビくらい気楽に見させてよ、とまず思った。とは言えビバヒルは好きだったので、しばらくして時間を置いた十分に休んだある日、再会白書の続きを見てみようという気になって、前回再生をストップした所からまた見ました。そうしたら、「そうそう、この感覚。他人の厄介事に自分も入って行くこの感覚。」と、昔、ビバヒルを視聴していた時の感覚が蘇って来て、別に苦も無く、意外と楽しく見ることが出来ました。このリブート版は、ちょっと構成というか設定が面倒臭い構造になっているのは確か。素の俳優さんの状態から(これも演技でフィクションの一部なのだけど)、ビバヒルを再結成しようという経緯が、素の状態から描かれるので、それぞれの俳優さんの素の状態の、フィクションのプライべート生活から描かれていて、それプラス、ビバヒルの役柄の知識も必要という2重構造なので、ビバヒルを見たことが無い人が見ても、一体何の話かさっぱりわからないんじゃないかと思う。
契約書の話とかは、早速、現代社会の状況が反映されてましたが。それくらいなら知らない人が見ても楽しめると思うけど。第5話とか、急に、女性陣のアイメイクが濃く入念になって、どうしたんだろうと思った。
あと、忘れてはいけないのは音楽。ビバヒルと言えば、あのテーマ曲。あの一度聞くとエンドレスで脳内再生されるくらいの永遠の青春的なテーマ曲が懐かしくてたまりません。

第6話で終わってしまうけれど、これでちょうど良かったのかもしれないと思います。もしこれ以降エピソードが続いていたとしたら新型コロナウイルスで結局撮影は困難になっただろうから。きっと亡くなったルーク・ペリーが、パンデミック前に、ビバヒルの皆を再結成させてくれたんだと思います。

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