Qu'en pensez-vous?

空間について考えます

急激な変化に適応する(3)建築理論編

コメントを受け付けていないわりには読者様方から度々助けられることがあります。アクセス解析を見て、どうしてその記事へのアクセスが今頃増しているのだろう?と考えていてハッと気が付きました。『文字通り』でした。空間について書きますなどと言って自分でブログを書いておきながら、自分が最も気が付かない間抜けぶりでしたが、ようやく気が付きました。

『ディスクリート・シティ』 原広司 - Qu'en pensez-vous?

↑この記事へのアクセスが上昇して来ていました。

建築家原広司さんの、離散性に関する考察が繰り広げられている書籍。

離散型集落、離散モデルの都市。

「集落の教え100」原広司 著 彰国社 - Qu'en pensez-vous?

同じく建築家原広司さん著の「集落の教え100」の[4]離れて立つ、の所に、「離れて立て。」とあり、中南米の離散型集落の写真と共に離散空間について説明があります。

今現在、新型コロナウイルスによりソーシャルディスタンシングが周知され、人と人は距離を取らなければならないという状況は、文字通り、「離れて立て」と推奨されているということであり、そう言った意味では、原広司さん著「ディスクリート・シティ」は、奇しくも現在の状況を予知していたかのようです。もちろんそのようなつもりはなかったはずですが、このディスクリート/離散性という概念が創出されたのは、今から半世紀程前のことになるのでしょうか?概念初出の年代については少々不明ですが、ずっと昔からこのことが言われていたのですから、驚くべきことです。何となくこれまで、離散、と聞くと、悲しい、寂しい、そんなイメージを抱いて来ましたが、今はそうせざるを得ない状況にあり、これが未来の姿だったのです。実現するとは思いませんでした。原広司さんの提唱に、現実が追い付きました。大変な驚きです。

更に、「集落の教え100」225頁の、16離散位相/離散型集落の所を読んでみますと、「クラスター状の集落では、特定の近隣が発生しやすい。それに対して散村は、特定な近隣が発生しにくい。」とあります。クラスターを形成せず、最も豊かな部分を持つのが離散位相で、社会の在り方としては理想像である、といった内容もあります。

とりあえず今日はここまでで、また後日、よく理解した後に何らかのことが書けるようでしたらまた詳しく書いてみたいと思います。

『ディスクリート・シティ』 原広司 - Qu'en pensez-vous?

「集落の教え100」原広司 著 彰国社 - Qu'en pensez-vous?

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