国立代々木競技場第一体育館 設計:丹下健三
吊り屋根、屋根の素材は鉄板。
コンクリート部分がおどろおどろしいデザイン。
吊り構造のための、2本のメインケーブル。
過去2回大規模改修が入っているそうですが、この度東京オリンピックに向けてさらなる大規模改修(耐震改修工事)を行うということで、7月2日をもって国立代々木屋内競技場は営業休止に入るそうです。再開は未定とのこと。
さらにわかったことは、これから東京オリンピックのために首都圏の収容人数が大き目の会場の多くが、改修のため営業休止に入るとの情報があり、深刻なライブ会場・イベント会場不足に陥るかもしれないということがわかりました。↓
私は、日本武道館で行われるライブによく行っていましたが、冗談じゃなく悲しくなるくらい古かったです。
もちろん代々木第一体育館の内部も、凄まじい古さです。こんなのオリンピックで外国の方々にとてもじゃないけど見せらないというくらい。
どの程度の改修になるのかわかりませんが、あの屋根の形以外すべて取り替えるくらいの改修でないととても外国の人には見せたくないですね。全世界に映像が配信されるわけですから。
もちろん代々木第一体育館の内部も、凄まじい古さです。こんなのオリンピックで外国の方々にとてもじゃないけど見せらないというくらい。
どの程度の改修になるのかわかりませんが、あの屋根の形以外すべて取り替えるくらいの改修でないととても外国の人には見せたくないですね。全世界に映像が配信されるわけですから。
新国立競技場問題の時、8万人収容の可動式屋根のスタジアムという設定がありましたが、確かにそのような計画が持ち上がるのも納得が行きます。東京都内、イベント会場になるような大きな施設がすべて老朽化していて大変みっともない。
8万人というのはかなり気が狂っているように思いますが、可動式屋根で2~3万人程度収容可能な新しいスタジアムが出来たならば、それは様々なイベントに運用可能だろうとは想像できます。
ただそのように新しい施設ができた場合、旧施設の運営が困難となり、もしも丹下健三さんの吊り屋根の美しい建築が用無しとなり取り壊されるとなったら反対運動が起きるのは必至で、既存建築を保存したいなら、新しいものを建ててはいけないということになります。となると既存建築の大規模改修以外には選択肢がなくなります。
隈研吾さんの新国立競技場ができたところでそこは屋根無しなので、イベント会場としては依然として代々木第一体育館の優位は保たれるのではないでしょうか。
8万人というのはかなり気が狂っているように思いますが、可動式屋根で2~3万人程度収容可能な新しいスタジアムが出来たならば、それは様々なイベントに運用可能だろうとは想像できます。
ただそのように新しい施設ができた場合、旧施設の運営が困難となり、もしも丹下健三さんの吊り屋根の美しい建築が用無しとなり取り壊されるとなったら反対運動が起きるのは必至で、既存建築を保存したいなら、新しいものを建ててはいけないということになります。となると既存建築の大規模改修以外には選択肢がなくなります。
隈研吾さんの新国立競技場ができたところでそこは屋根無しなので、イベント会場としては依然として代々木第一体育館の優位は保たれるのではないでしょうか。
ただ、本当に問題なのは、代々木第一体育館は、そもそもが体育館であって、音楽をやるようには最初から作られていない上に屋根が鉄板でしかもたわんでいるため、滅茶苦茶な音響になるということ。(今回、ブリトニー・スピアーズ東京公演の動画と、大阪公演の動画を聴き比べてみると、明らかに大阪公演の大阪城ホールの音響の方が良いことがハッキリわかります)音楽ライブに最も向かない会場と言われているにも関わらず、ライブ会場として選ばれやすいようです。ほとんどのビッグアーティストのライブは代々木第一体育館で行われています。来週末も、浜崎あゆみがここでライブを行います。収容人数が1万3千人で、著名なアーティストならソールドアウト可能な座席数でお客を大量にさばけます。さらに原宿駅近くという立地の良さ。(ただ、ライブ終了後は大混雑となりますので、原宿駅以外に向かうのが適切な動線です。)
もう一つ問題なのが、やはり代々木第一体育館はライブ会場として作られたのではなく体育館でしかないので、渋谷口を塞いで渋谷口側にステージを設営するので、アリーナ以外のスタンドの方々は、座席に対して体を少し斜めにしてステージの方を向く必要があるということ。非常にこれは良くないことではないかと思います。つまり、ライブ会場に適した巨大な会場が、東京都内には実はどこにも存在しない、ということになるかと思います。これは都市として恥ずかしいことではないでしょうか。最も大規模ライブ会場としてそれっぽいのは、幕張メッセということになるかもしれませんが、こちらは千葉ですからね。やっぱり何かちぐはぐでおかしいというか、帯に短したすきに長しといった状態のように思います。
国立代々木競技場第一体育館のデザインについては、私は、一般論に完全に反して、内部空間の方が良いと思います。私の直観として思うに、外観がまずありきで考えられていて、この内部空間は2次的に発生したものではないかと思っていて、内部空間をまず先にこのようなものにしようと考えてこうなったわけではなく、外観デザインをあの吊り屋根にした結果この内部空間が出来上がったのではないでしょうか。それはまた今度本でも読んで調べてみます。しかし、私は内部空間の方が美しいと思います。しかしこのたわみのせいで音響は最悪です。ライブでなく、ただのスポーツイベントなどでこの空間内部にいる分には、大変居心地の良い空間だろうと思います。
ただ、先ほども書きましたように、まもなく改修のため営業休止に入りますので、次、我々がこの施設を利用する時にはかなり様変わりすることになると思います。
ただ、先ほども書きましたように、まもなく改修のため営業休止に入りますので、次、我々がこの施設を利用する時にはかなり様変わりすることになると思います。