内部空間がオルセー美術館のパクリっぽいと思ったりもするのだけれど、トップライトの形状が違うし、光のニュアンスがオルセーとは異なるのと、オルセーよりもずっと規模が小さいということで、何となく雰囲気が似ているような気がするというだけなのですが、高級感のある石使いなどによるものでしょうか。
柔和な光線に包まれて繭の中にいるようで、どういうわけか親しみが持てて感じの良い建築です。やっぱり何だかんだで丹下健三さんの建築は嫌だと言いながらも、もう既に十分に刷り込まれてしまっているのかもしれません。
私の感覚がおかしいだけなのかもしれないですが、丹下健三さんの建築って、自分がその空間を移動しながら「無重力」を感じてしまいます。フワッと宙を浮きながら移動しているような感覚がして来る。ポストモダニズム建築でよく言われる「浮遊感」とはまた別種の感覚。
丹下健三設計、横浜美術館 - Qu'en pensez-vous?