11月1日は「紅茶の日」なのだそうです。
そこで、こちらの本。少し前に、書店で平積みになっているのがふと目に留まり、紅茶には興味があったので読んでみました。良い本でした。
「紅茶の手帖」磯淵猛 著 ポプラ新書
帯に印刷されている文そのまま書き写します。↓
『「キリン 午後の紅茶」
「モスバーガー」の
紅茶プロデュースを手がける紅茶の第一人者が歴史、
産地からおいしい淹れ方まで余すところなく解説。』
紅茶についてのいろんなお話が書いてあります。
美味しい淹れ方、ジャンピングさせる方法とか、すごく詳しく書いてありますが、まだ試してません。
実際にやってみたのは、ティーウィズミルク。ミルクティーという言い方は正しくないんだそうですよ。ティーウィズミルクと言うんだそうです。
で、前々から疑問に思っていたことの謎も解けました。ミルクティーはミルクを入れるのが先か後かの問題について、ずっと疑問に思っていたけれどわかって良かったです。
私が疑問に思い始めたのは、以前見たスタートレックのあるシーンが発端です。「新スタートレック」(TNG)の第2シーズンのエピソードで(なぜならドクターがビバリー・クラッシャーではなかったから)、ドクターがホロデッキでミルクティーを飲むシーンがあるのだけれど、その時、ミルクを先に入れて後から熱い紅茶を注いでいたのです。これを見て以来ずっと、ミルクを後から入れるのは正しくないのかな?と思っていたんですが、この本を読むとそのあたりの見解について知ることができます。
本の中で磯淵猛さんはティーウィズミルクをゴリ押ししていました。私は紅茶はストレートで飲むのが好きで、ミルクティーはどちらかというと嫌いな方でしたが、騙されたと思って磯淵さんの仰るとおりにやってみたら、これが美味しくてびっくりでした。しばらくティーウィズミルクばかり飲んでいましたが、やはり私はカフェインに弱く、継続的に飲むことが難しくなりました。結局カフェインレス茶葉だと風味が落ちてしまうため、ティーウィズミルクにすると味がぼやけてしまうんですよね。そこで最近はフェイドアウトしてしまっています。
しかし、この本を読んでしばらくティーウィズミルクに熱中していた間、やはり変化を感じました。この本の中にも少し書いてありますが、紅茶の持つ効能です。紅茶には、抗がん作用をはじめ、インフルエンザ予防など、健康に良い作用が知られています。口臭予防効果については、この本の中には書いてはありませんでしたが、インターネットで調べたら、紅茶には口臭予防や歯周病予防の効能があると書いてありました。ティーウィズミルクを飲んでいる間、口臭がマシになったように自分では思いました。朝起きた時の口の中のネバつきも少なくなったように思いました。ちょっとしたことですが、紅茶を飲むだけでそんな変化が起こることに驚きました。
ただ、この本の中には、寂しさから毎日たくさん紅茶を飲んだ姫が、子宝に恵まれなかったというお話が書いてあることからもわかるように、やはり挙児希望の女性はカフェインの取り過ぎは避けるべきではないだろうかと思いましたね。
カフェインレスの美味しい茶葉があるといいんですけれどね。大部分のカフェインレスはアールグレイばかりで嫌になります。私が気に入っているのはスリランカ産のアールグレイではないカフェインレス。とは言え、カフェインレスと言えども何パーセントかはカフェインを含んでいるわけで、そう考えると女性は飲み物にも困るわけで、ルイボスティーとかハーブティーとかおいしくもない飲み物ばかり飲まなければならないという悲しさがあります・・・。
先ほどアールグレイと書きましたが、アールグレイについての記述もありました。てっきりアールグレイという茶葉なのかと思っていましたが、そうではないということ。これも読むとわかります。知りませんでした。
磯淵猛さんのお話から、ティーウィズミルクの美味しさを知りましたし、スリランカの茶摘みの様子など、とても心温まるものも感じて、平和な、お茶のある幸せな一時を感じられました。
さらに、思ったことは、この「紅茶の手帖」を読むと、映画「ダ・ヴィンチ・コード」の中で、トム・ハンクス演じるラングドン教授がティービングの屋敷に入れてもらう時、紅茶に関する質問に教授が一つ一つ答えますが、なぜその答えになるのかわかるようになるのではないかと思いました。