Qu'en pensez-vous?

空間について考えます

建築関連書籍

建築の展覧会「日本の近現代 建築家たち」の「第2部 飛躍と挑戦」を見て来ました

文化庁国立近現代建築資料館にて開催中の「日本の近現代 建築家たち」の「第2部 飛躍と挑戦」を見に行って来ました。 主な目的は、建築家原広司さんの展示資料の中に「影のロボット」と表記があったため、是非見たい、と思って訪れたのですが、何と、「影の…

建築家藤本壮介さんのエッセイにCDG空港空中エスカレーター登場

建築雑誌GA JAPAN 185 の建築家藤本壮介さんのエッセイの最後の方に、シャルル・ド・ゴール空港ターミナル1の空中エスカレーターに関する記述&写真がありました。とても良い写真が載ってます。空中エスカレーターが何本もかかっている様子が見たい方は、GA…

「未来都市はムラに近似する」を読みました

「未来都市はムラに近似する」北山 恒 著彰国社 刊 を読みました。 タイトルが、それっぽい感じなので以前からこの本は気になっていたのですが、何回か手にとっては棚に戻し、また取っては戻し、を繰り返してとうとうやっと読んでみました。 大学の先生が書…

村野藤吾と山本理顕の白の洗練美

建築雑誌を見ていて思ったこと。最初にその建築のページを見た時から感じていたのだけれど、再び見たら、やはりまた同じことを思いました。 山本理顕さんの建築についてなんですが、ちょっと大学名を出していいのかわからないのでぼんやり書くと、新しくでき…

新建築2023年3月号を見ました

建築家の磯崎新さんが昨年末亡くなっていたということを最近になってからネットを見ていた時に初めて知りました。その後、建築雑誌を見てみたところ、新建築2023年3月号に磯崎新さんへの追悼が、建築家原広司さんによって記され掲載されていたことに気…

山本理顕さんの「権力の空間/空間の権力」を読みました

講談社選書メチエ597山本理顕 著「権力の空間/空間の権力 個人と国家の〈あいだ〉を設計せよ」 を読みました。 読み始めて数時間で読了してしまう程、面白かったです。最初、哲学者ハンナ・アレントの話から始まり、面白さに引き込まれ、ノンストップで…

新勢力 SUEP.が来ている感じがする

ところで、SUEP.という末光さん男女から成る建築ユニットさんがかなり来ている感じがします。スープと読むので正しいのかな?しかもお二方のお名前が非常に覚えにくくてぜんぜん頭に入って来ないのだけど。 先日チラッと大型書店に行って建築コーナーを見て…

イマジネーションを逞しくすることによって認識可能な美しさ

久しぶりに建築雑誌、GAJAPANと新建築ですが、それぞれどっさり数冊分見てくることができました。そこにあったものしか見れていないので、欠落していた号などあったり情報は幾らか抜けているかと思います。 一時期は、もう建築自体をそんなに見に行ったり建…

2021年建築雑誌勝手に総ざらい

建築のことを取り上げようと心がけているブログなので、一応言及しておくと、今年建築雑誌などで建築作品を見ていて思ったこととしては、天地無用系!?の建築が増えているのかな、という気がした。元々建築はすべて天地無用だからこの表現は完全におかしい…

『日本の家 空間・記憶・言葉』を読みました

日本の家 空間・記憶・言葉中川武 著TOTO出版 を読みました。「ハウジング&リビング」の連載「住宅語辞典」をまとめたものと、最後のページに書いてあります。 和風建築について知りたくてこの本を見てみる気になりました。以前からの願望で、和室の畳がダ…

建築家の川西康之さんによる建築的「空白」についてのお話

先日、停車中にカーラジオから偶然聞こえて来たのが、建築家の川西康之さんのお話でした。話の前半部分しか私は聞けなかったのだけど、鉄道のデザインに至るまでの経緯などからお話が始まっていましたが、川西さんがデンマークに留学した時の経験として、ヨ…

インテリアの色彩の比率に関してユーチューバーから学ぶ

山崎美津江さん著の「帰りたくなる家」の46頁に、インテリアデザイナーの内田繁さんの言葉が引用されています。ちょっとここにそのまま書いてしまっていいのかどうかわからないので、そっくりそのまま書くのは控えますが、床がインテリアにとってとても大…

至れり尽くせりの住宅の実例が見られる1冊

「美しく暮らす住まいの条件~間取り・動線・サイズを考える~」水越美枝子 著エクスナレッジ を購入して見てみました。 本当は電子書籍で欲しかったのだけれど無いようだったので、紙の本になりました。こういう建築関係の書籍は、何か、家を建てる前とかリ…

考えていると日常生活に支障を来たすヘラクレイトス

大変久々に建築雑誌を見る機会があり、GA JAPANの方は少ししか見れなかったのですが(巻頭の藤本壮介さんのエッセイを大変興味深く読みました。何と医療従事者のご家族。初めて知りましたが、このことで一気に親近感を持ちました)、新建築の方は数冊分見る…

大河ドラマをきっかけに思ったこと

1つ後に挙げる記事の続きとして、番外編的な話の方から挙げようかと思います。 「麒麟がくる」最終回すごかった - Qu'en pensez-vous? 「麒麟がくる」を見ていて、ドラマの本筋から離れた社会制度的な部分で興味深く思ったことがありました。ノッブは明智よ…

モダンリビング253号掲載の安藤忠雄さんが手掛けた空間が美しい

モダンリビングの最新号に、マンハッタンのペントハウスⅢ、建築家の安藤忠雄さんによるマンハッタンのペントハウス改修の写真が掲載されていて、とても美しいな~と思って見ていました。こんなことを書くと沢山の方々から怒られそうですけど、管理人は今まで…

『良い間取り悪い間取り』を見てみました

最近また妄想族になって、将来、2世帯住宅に住んだりすることとかはありうるだろうか?(正確に言えば、2世帯住宅に住まわせてもらう、2世帯住宅に居させてもらう)とか、今後、何度も何度も引越しをしているだろうか、とか、今後10年~20年後の自分…

「MODERNLIVING250」40坪の邸宅、が盛り沢山の内容で面白かった

「MODERNLIVING250」の特集記事が『40坪の邸宅』となっていたので興味をもって見てみましたが、その他の内容も興味深かったため、買って良かったと思いました。 この「モダンリビング」誌には、20世紀の名作住宅として建築史家・建築家の藤森照信さんが…

「MODERNLIVING245」や「GA JAPAN164」で田根剛さんの建築を見かけ、時代の気分に合っていると感じた

ここの所、ダイニングテーブル周辺におけるテレビの置き方、レイアウトについて考えていました。これについては、本当に失敗したと思い、こういうことは事前に皆で良く相談して計画しておかなかったから、こんなに今頃になって困ることになるのだと思って、…

『建築家が建てた妻と娘のしあわせな家』を見てみました

建築家が建てた妻と娘のしあわせな家田中元子 著写真 野寺治孝X-knowledgeこちらはちょっとプライバシーを侵害し過ぎな内容な気がしましたが、建築家の自邸を集めた写真集となっていたため見てみました。やはり、建築家のご家族の方の写真まで掲載するのはち…

『ル・コルビュジエの浮かぶ建築』を読みました

ル・コルビュジエの浮かぶ建築難民避難船への再生に導いた女性たちとその物語ミシェル・カンタル・デュパール 著古賀順子 訳 遠藤秀平 監修鹿島出版会いきなり、表紙のタイトルのフランス語表記から誤植があってどうしたのかと思わされますが、中めくって、…

エル・デコ8月号の隈研吾さんインタビュー記事 

インテリアデザイン雑誌『エル・デコ』8月号に、『隈研吾が目指すスローで小さな東京』という特集がありました。 一般向けの雑誌の方がわかりやすい気楽なお話が読めるのですごくいいなと思っています。日本の木材を用いる、日本には木造建築文化があるとい…

芦原義信さんの『隠れた秩序』を読みました

『隠れた秩序 二十一世紀の都市に向って』芦原義信 著中央公論社 読んでから少し時間が経ってしまったので上手く書けるかわかりませんが、以下の記事↓を書いた時に、本当はこの内容で書こうと思っていたんですが時間が無くて今に至ってしまいました。 テニス…

GA JAPAN156、若手建築家の方々のお話の方が伝わるものがあった

またもやぜんぜんタイムリーでない話で申し訳ないですが、ずっと頭の中にあったのに書き忘れていたことがありました。 GA JAPAN156に毎年お馴染み「総括と展望」というのがありました。その『セッション2平田晃久×藤本壮介』を興味深く読んだんですが(セッ…

思わぬ場所で建築家バックミンスター・フラーの名前を目にした~THE NORTH FACE Geodome4より~

先日美容室にて、待機用の椅子で待っていた間、棚にある雑誌を順番に見ていました。女性週刊誌、ファッション雑誌など、全部見終えたところで、「う~ん?これは男性用の雑誌だなあ?」と思いながらも表紙がキャンプの写真でアウトドア特集っぽかったので手…

『くうねるところにすむところ 04 家族をつくった家 芦原太郎』を見てみました

子供の現代文の問題集の採点を行っていたところ、建築家の芦原義信さんの文章が掲載されていたため丸付けそっちのけで興味深く読んでしまったということがありました。芦原義信先生の著書『秩序への模索』からの出題でした。実際には芦原義信さんなどと気軽…

ML モダンリビングの豪邸特集が面白い

先日家の中の大規模な片付けを行っていたところ、買ったのに読んでいなかった雑誌を発見しました。またもや丸1年前の雑誌となります。他、いろいろ溜まっていた雑誌などを処分したりしましたが、この、見ずに放置していた雑誌が面白かったのでこれだけは処…

『ナショナルジオグラフィック日本版』2018年6月号特別付録に札幌ドーム登場

『ナショナルジオグラフィック日本版』2018年6月号の特別付録が、「スタジアム過去・現在・未来 スタジアム進化の軌跡」というもので、そこに札幌ドームが絵で紹介されていました。⑧番での紹介でした。収容人数も書いてあり、41484~53738人…

「見えがくれする都市」を読みました

SD選書「見えがくれする都市」槇文彦 他 著鹿島出版会 タイトルだけは知っていて以前から読んでみたいと思っていました。しかしどこを探せばいいのかわからなくて困っていましたが、SD選書だったんですね。 なぜこの本のことが頭にあったかというと、昔、「…

「住まいのデザインノート」を見てみました

「住まいのデザインノート」石井秀樹 著 株式会社 エクスナレッジ 書店のイチオシらしきスペースに平置きになっていたので見てみたところ、住宅建築における開口部からの光の差し込み具合が良くわかるかな~と思って、これは買いかな~と思い購入しました。…