Qu'en pensez-vous?

空間について考えます

建築家山本理顕さんの大きなニュース

建築家山本理顕さんがプリツカー賞を受賞したというニュースをテレビで見て知りました。
山本理顕さん泣いていましたね。嬉し泣きをされていました。
スイスの空港とか、ちょうどコロナ禍の真っ最中で本当に大変だったのだろうなあと思った。
プリツカー賞、本当に良かった、おめでとうございます。
日本人建築家のプリツカー賞の面々を見ていると、ヨーロッパで大き目の建築を作れてる建築家さんほど、プリツカー賞に近くなるのかなあ、と思った。

以下、当ブログの山本理顕さんについて触れている記事を貼り付けておきます。

村野藤吾と山本理顕の白の洗練美 - Qu'en pensez-vous?

山本理顕さんの「権力の空間/空間の権力」を読みました - Qu'en pensez-vous?

ドラマに登場 ロケ地に現代建築 - Qu'en pensez-vous?

くうねるところにすむところ21「ドラゴン・リリーさんの家の調査」山本理顕、を見てみました - Qu'en pensez-vous?

テイラー・スウィフトやジャネット・ジャクソンの名曲を懐古する

2月にテイラー・スウィフトが東京ドームに来ましたよね。昨年秋頃にテイラー・スウィフト来日を知ったけど、日程が全く都合が付かないわ、と思って、チケットを取ることからして完全に諦めました。
別にそれ程テイラー・スウィフトは好きでも何でもないのだけれど、単に有名だし、以前MTVでミュージックビデオも勝手に良く目に入っていたので、曲は否応なしに知っているから行けたら行きたい、と。
でもよく考えてみるとそれ程好きでも無いので、行かなくても耐えられるレベル。行けなくても別に寝込みはしない。
私は、テイラー・スウィフトの曲の中では、「End Game」というちょっとテイラー・スウィフトとしては変わり種な感じのヒップホップテイストの曲が最も好きです。「End Game」はラッパーのFUTUREがフィーチャリングしていて、本当にテイラーとしては意外な曲。今回の来日公演のセットリストには「End Game」はありませんね。いかにもやらなそうな曲です。
でも衝撃的だったのは、あんなスパンコールにレオタードみたいな衣装をテイラーが着るんだ、ということ。それにもう34才なの?年齢にもびっくり。そんなに時が経ったとは。
カントリー歌手だった頃は可憐なワンピースにギター弾き語りだったのに変貌の仕方が酷過ぎる。でもやっぱり初期の頃の、「Fifteen」とか「Our Song」や「You Belong Witn Me」がやっぱり私は今でも好きです。初期の頃の方が断然良かった。テイラー・スウィフトでずっと変わらないのは、唯一、口紅の色かも。あのリップカラーは一貫して変化無し。

今月3月には、ジャネット・ジャクソンが来日しますね。しかもTLCも出演すると書いてある。
こちらも早い段階で来日は知ったけど、こちらは日程は大丈夫なのだけど、全く行く気がしなかったので何もしていない。以前も来日していると思うけど、その時も行ってない。
でも、実は、高校生~大学の頃、私はジャネット・ジャクソンのアルバム買って聴いてたのに、現在はこの無関心ぶりはどうした状態。自分でも不思議に思うほど。昔から音楽好きが知れていたのか(!?)、私は高校時代はクラスの友達からジャネット・ジャクソンのCD貸してなどと言われてよく貸していたのだけど、そんなに熱心にCDを所有していたわりには、来日すると聞いても全く情熱が湧かない不思議。
キャップを被って編隊を組んで踊る「Rhythm Nation」ってのが有名で、そのアルバム中の「Escapade」って曲が有名だと思うけど、私はもう少し後の曲の方が好きで、私はジャネット・ジャクソンの中では「Because Of Love」って曲が最も好きですね。しかし、全くライブに行きたい情熱が出ないのが本当に自分でも不思議でたまらない。
でも、それなら、日程さえ合えばテイラー・スウィフトはチケット取って行ってたと思う。不思議とテイラー・スウィフトの方が情熱が湧く感じ。
悲惨なのは、TLCですよね。1人死者が出てしまっているところが少々恐い。2人になってしまったTLCの歌の披露をMTVで見たことがあるけど、変わり果てた姿のように思った。
で、TLCと言えばですよ、90年代、当時プロデューサー業で隆盛を極めていたTM NETWORK小室哲哉さんが、テレビ番組「ASAYAN」でコムロギャルソンっていうオーディションコーナーをやっていた時のことですが、dosをデビューさせる時のコンセプトというかユニットのイメージとして確かTLCを挙げていたと思った。
本当にいろんなことがありましたね~。

ただの懐古厨になってしまいましたが、一応、管理人のお勧めとしてはテイラー・スウィフト「End Game」、ジャネット・ジャクソン「Because Of Love」です。何か良い曲無いかな~と探している方、そんな埋もれた曲があったなんて気付かなかったという方、暇で暇でたまらないという方など、良かったらYouTubeなどで試聴されてみて下さい。

テイラー・スウィフトが大化けした瞬間 - Qu'en pensez-vous?

今更ですが、テイラー・スウィフトの「1989」について - Qu'en pensez-vous?

実在の文学者役がはまる吉高さん主演の大河ドラマ「光る君へ」

NHKの日曜夜の大河ドラマ「光る君へ」、女優の吉高由里子さんが好きなので見ています。とは言え、ちょうど先週はライブに行っていたため、ライブ終了時刻からまもなくしてドラマ開始時刻だったため、最新話はまだ見れていないのだけど、録画してあるし、再放送などで何とか見れるかな、という感じです。
NHK大河ドラマは、例年なら私は全く関心が無いのですが、主演が吉高由里子と来たら見ないわけにはいきません。というか、吉高由里子と聞いて、ドラマが始まるのを昨年のうちから楽しみにしていました。視聴率があまり良くないらしい・・・、という話も聞きますが、どうしてなのでしょうか。面白いドラマになっていると思いますけど。やはり男性の視聴者の方々は武士が出てくる戦争モノでないと見ないのでしょうか。私は「光る君へ」はストーリーが面白いと思って見ています。
私の吉高由里子好きは、NHK連続テレビ小説の「花子とアン」から始まったんですが、「花子とアン」はあれはもう神です。再放送はこれまでかなりやっていたから、好き過ぎてあまりにも「花子とアン」を見過ぎたせいか、もうさすがにこれ以上見なくて良いくらいになってしまったかもしれません。
でも、「花子とアン」によって、吉高由里子文学少女のイメージがすっかり板に付いた感がありますね。「花子とアン」は、「赤毛のアン」の翻訳者である村岡花子の生涯。つまり、実在の人物の伝記的なドラマですね。で、今回の「光る君へ」は、「源氏物語」の作者である紫式部の役だから、再び実在の文学者役。めちゃくちゃ吉高由里子に似合う。はまり役。
今、文学部を無くそうとか、女子だから文系とかそういうのはジェンダーバイアスで、リケジョという言葉すら実は偏見に基づいているという説もあり、女子もガンガン理系進学が普通の世の中になっているけれど、でもやっぱり、「女子は生まれつき国語が得意」的な昔風な考え方も、吉高由里子が文学者たちを演じている姿を見ていると、あながち悪くない、と思えてくる。吉高由里子の演技は、女の子の大事な夢とか、ひたむきな姿とか、女の子ならではの世界や細やかさを表現してくれてる感じがするので好きですね。
でもそう言えば、民放のドラマの方で、吉高由里子は理系の女性の役もやってましたね。製薬会社の社長役や、産婦人科医役とかやってましたね。それぞれ、「最愛」と「星降る夜に」かな。両方共、白衣が結構似合ってた。

「光る君へ」でちょっと変だな~と思ったのは、初回くらいだったか、吉高由里子自身は左利きなのに、わざわざ右手で筆を持たせられて書を書かされていたシーンがあったところ。「それって酷過ぎない?」と思って見てた。それが見所みたいな宣伝の仕方もどうかと思った。逆に可哀想過ぎる。左利きの紫式部で一体何が悪いんだろう。ドラマなんだから、そもそもフィクションなのだから。それに、オープニングの映像で、しっかり、吉高由里子は左手で口に紅を塗っているじゃない?あれは多分、紅塗ってる仕草じゃないかと思うけど。左利きで一貫して通してしまって何が悪いんだろうと思った。
・・・しかし、オープニングテーマと言えば、ピアニストの反田恭平さんが演奏している。これは何気にビッグニュースだし、現代的でお洒落感があって意外過ぎる。
いろいろ書いたけれど、基本的にこのドラマは面白いと思う。
今まで放送された回までの中でも、「あ、源氏物語のあの話って、このエピソードから出て来たんだ」って感じの流れが、既に幾つかあるように思った。
あと、源氏物語って、各話が能楽の曲になったりしているから、このドラマを見始めたのを機に、長いので読むのが止まってしまっていた源氏物語をまた読み進めたりして、お能の観劇の予習になるといいな~と思ってます。私は源氏物語林望さんで読んでます。源氏物語に関しては、自分が電子書籍化する前に紙の本で揃えてしまってあったので、紙の本でしか持っていないのだけれど、ハードカバーの方はパタンと全開状態で開ける綴じ方になっていて、文庫だと、パタンと全開状態にはならない代わりに、各段落前に予告が入る?というか簡単なあらすじが入るので、文庫は更に取っつき易くなってる感じです。

ドラマに登場 ロケ地に現代建築 - Qu'en pensez-vous?

映画「ウィッシュ」日本語吹き替え版を見ました - Qu'en pensez-vous?

映画「窓ぎわのトットちゃん」を見ました - Qu'en pensez-vous?

またTM NETWORKのライブに行って来ました         TM NETWORK STAND 3 FINALツアーの感想です

TM NETWORK 40th FANKS intelligence Days ~STAND 3 FINAL~のDay30に行って来ました。新潟公演です。

マグネットライトとマフラータオル 青く写ってますが、本当はライトは白色に光ってます

案内板

この公演、素晴らしく盛り上がっていました。昨年秋、振替公演のDay13静岡公演が凄かった、と書きましたが、今回Day30はそれ以上の盛り上がりだったかもしれません。熱心なFANKSが多かったのか、会場の熱気が凄かったです。観客の人達の雰囲気がとにかく熱くて、とりわけ「てっちゃん」の歓声が多く聞かれました。以前の記事でも書いているように、小室さんのことを「てっちゃん」と呼ぶのは大昔からのFANKSのはずです。もちろん「ウツ」の歓声もありましたが、この会場では「てっちゃん」コールが多めだったので、新潟は小室哲哉ファンが多いのでしょうか。実際のところ、東京をはじめ関東方面から沢山の人たちが遠征してやって来ていた様子でしたので、地元勢と遠征組の比率は不明です。ファンの年齢層は思ったより若く見えて、30代40代が主体のように見えました。20代くらいの若い男性も多かったので、新規ファンが増えているかもしれません。
今回も、TM NETWORKの御三方はとてもカッコ良かったし、演奏もめちゃくちゃカッコ良くて、テクノな感じのニューアレンジの何曲かは、ライブ後もずっと忘れることができないほどで、早く円盤を出してくれないかなあ、早く何回もそのアレンジで聴きたい、と思うほどのカッコ良さでした。本当にびっくりするほど曲がカッコイイ。
ウツは、歌がますます進化していると思いました。綺麗な歌声。ウツの心のこもったボーカルが訴えかける感じの曲が多くて、今回のセトリ、ちょっと珍しいけれど、ハートが伝わるアットホームな雰囲気でまとまっていたと思いました。
昔から、鉄板曲を必ずしもやらなくても良いのに、と思っていましたが、やっとそういう曲を外す感じのライブをしてくれて、本当に嬉しかったです。もっとマニアックでも全然大丈夫だと思う。
・・・と、今回はすごく珍しいという風に書き進めてしまったのだけれど、ふと、ファン投票で選ばれたというTM NETWORK35周年ベストアルバム「Gift from Fanks」TとMの、ファン投票の順位表を見てみると、何と、今回のセトリは、それでも投票順位上位の曲が網羅された形になっていたことが判明。だから満足感があったんだ、と、わかった気がしました。最上位の曲が無くても、準上位くらいの曲が何曲もあれば、こんなに満足感があるライブになるという実験だったのでしょうか!?えっ!?私たちモルモット?
今回ファンサは、再びウツの西洋風お辞儀、仲良し御三方、先生ショルキー疾走、小道具、あとウツが1回投げキスを飛ばしてくれてました。グランドピアノの奥の辺りから少し斜め方面を向いてフワ~っと。再びマイクスタンド逆さリフトアップも。
御三方とも、衣装が綺麗でした。DEVOTIONツアーの時より、衣装が自然な感じというか、彼らのイメージに合ってる感じでした。御三方ともすごく綺麗に見えたけど、とりわけウツが、前回のDEVOTIONツアー時にも増して、より美人に見えましたし、ステージ上で圧倒的存在感がありました。あと今回、木根さんの歌声が綺麗だった。TKsoloでは、小室さんがピアノに向かいながら、指でちょっと客席に指示出ししただけで、我々歌い出しちゃうところが、本当に私たちは良く躾けられたファンでした。

今回、私は、比較的良席だったDay13の会場の時よりも列は前の方だったのだけれど、ステージからかなり遠く感じ、視界も異常に悪かったです。人影が重なってステージが見えにくかったです。客席がカオスだった分、余計に観客のボルテージは上がっていたかもしれません。古い会場なので、音響は最初から諦めて訪れましたが、これがとんでもなく音響が良かったです。重低音も体に響きました。Day13の会場に負けず劣らず音が凄かったです。

あと、じ~んと来たのは、木根さんと小室さんで歌う曲ですね。歌詞が考えさせられるというか味わいがあるというか。スタッフさんへの感謝の曲なのだと思うけど、聴きながら私は全く違うことが頭に思い浮かんでいました。

今こうして、40周年のライブに私達が呑気に行けているのは、例えば私がTM NETWORKから離れて洋楽や他アーティストに走っていた間も、ずっとファンを続けていた熱心なFANKSたちが居てくれたからこそで、そういう人たちのおかげで御三方が存続し活動し続けてくれて、そして私も再びFANKSとして復帰することが出来たんだな~、熱心なFANKSの皆様どうもありがとう、と、曲の歌詞とは関係ない内容かもしれないけれど、聴きながら、そんなことを考えたりしていました。

上から降って来てキャッチできた銀テープ

今回、私はいつもに比べたら、ライブ中それほど踊っていなかったにも関わらず、今回ライブ終了後、とても強い疲労感に襲われました。運動後のような強いだるさ。前回、Day13Day18の時もぐったり疲れましたが、何かが今回違いました。
春のアリーナツアーは、本当に自分の体力が持つのかと、かなり心配になりました。一度ごとに家に帰るつもりでしたが、会場近くに宿泊した方が身のためなのかとちょっと考えてしまった。

今回STAND 3 FINALツアーは、私は立川と新潟しか申し込まず、立川は落選してしまったので、今ツアーは私はこれで終了です。一度ライブに行くと楽しいのでもっと行きたくなってしまいます。後になってから、「あれっ?神戸公演の日程、都合大丈夫だから行けたじゃない、神戸応募しておけば良かった」とか、「山口とか、新しい会場ですごく良さそうだったのに躊躇してしまった、遠征することにすれば良かった」とか、「雪で足止めになるよ」と周囲に止められたから札幌を諦めたけど、結局暖冬みたいだから応募しておけば良かった、とか、応募に関して後悔することばかりでした。三郷や名古屋は、日程が都合が悪くて応募できませんでした。
そんなことを言ったら、春のアリーナツアーは、新年度になるので、まだ旧年度のうちの応募なので、来年度の予定が判明し次第、やっぱり行けない、となったらどうしよう、と困ってます。昨年度と同じスケジュールなら行けるけど、もし変わっていたら行けなくなる。年度またぎのライブチケットの予約きついです~。

あと、客観的な意見も一応書いておいた方が良いでしょうかね。今回は、うちの大学生の子供を連れてのライブ参加でした。大学生の子は、普段は別アーティストのライブに定期的に参加していますが、それに比べてTM NETWORKのライブは、音が3倍くらい大きくてめちゃくちゃびっくりしたと言ってました。しかも、TM NETWORKのファンの人達は熱狂的だと驚いてました。ウツは歌が上手かったし、ずっとニコニコしていてウツはカッコイイ、小室さんがめっちゃ良く見えた、実物の小室哲哉を見れて良かった、木根さんが楽しそうにピアノを弾いていた、と言ってました。予習しなくても、知っている曲が数曲はあった、とのことです。

今回のライブ、本当に良かったです。熱いライブでした。
新潟に雪が何も無かったので、余裕でスニーカーで歩けましたが、でもこの異常気象とか温暖化は、本当は恐い感じがします。あと、地震津波が来ませんように、と行く前、怯えていましたが、何も起こらなくて良かったです。

花活の人達が3グループもいた模様

TM NETWORK DEVOTIONツアー ライブの詳細な感想です 長文注意 - Qu'en pensez-vous?

再浮上Fanks! マグネットライトを身に着け再入部を果たす TM NETWORK 40th FANKS intelligence Days~DEVOTION~ - Qu'en pensez-vous?

ライブの思い出 番外編(2) 聴覚保護をしたい方は、ライブ用耳栓 イヤープロテクターをつけると良いかと - Qu'en pensez-vous?

ライブの思い出 番外編(1) もっと多くの方がコインロッカーを利用されてほしいです - Qu'en pensez-vous?

建築の展覧会「日本の近現代 建築家たち」の「第2部 飛躍と挑戦」を見て来ました

文化庁国立近現代建築資料館にて開催中の「日本の近現代 建築家たち」の「第2部 飛躍と挑戦」を見に行って来ました。

主な目的は、建築家原広司さんの展示資料の中に「影のロボット」と表記があったため、是非見たい、と思って訪れたのですが、何と、「影のロボット」の現物そのものの展示はありませんでした。過去に、書籍「住居に都市を埋蔵する」や「YET」中の図版として、「影のロボット」は度々登場していますが、それと同じものと思われる写真が展示されていました。主たる目的として「影のロボット」のために来館したのに、これはガックリ、と落胆していましたが、プロジェクターからスクリーンに投影されていた映像の中に、「影のロボット」が作動している時の状態の映像が流れていることに気が付き、この映像が見れただけでもかなり感激しました。スクリーンの延長線上のチェアに腰掛け、合計4回、「影のロボット」の作動状態の映像を見て、かなり満足して展覧会を見終えることができました。
その時の来場者の人たちの中で、「影のロボット」作動状態の映像に感じ入っていたのはどうやら私1人だけだった模様で、他の方々は、もうひとつのスクリーン上にプロジェクターから映し出されている建築家隈研吾さんのトーク映像に夢中だったようで、スクリーン正面の6席くらいでしょうか、満席状態で老若男女が隈研吾さんのお話に聞き入っていました。

あまり原広司さんの「影のロボット」は知名度がそれほどでないのでしょうか?私などは、書籍「住居に都市を埋蔵する」や「YET」中でよく見かけていたためか、単にこの手のものが好きなのか、前々からこの作品に物凄く興味がありました。確かにこれは建築作品ではないので、一体何なのかと言ったら、多層構造モデルの頃のオーバーレイというワードが良く登場していた頃の、原広司さんのインスタレーション的な作品ではないかと思います。正直、この作品のことを何と呼べば適切なのか不明な上、1984年の作品にしてはかなり未来を先取りしたアート作品の部類に思えますので、現代ではそれはインスタレーションと呼ぶのか、コンセプチュアル・アートと呼ぶのか、という感じでしょうか。
ラ・ヴィレット公園の案で付随して出て来た作品だったように思います。

スクリーンに投影された「影のロボット」作動状態の映像は、ざっくり言ってしまえばクリスマスの電飾のようでもあるのだけれど、それよりもより儚く、図柄が宇宙探査機に搭載されたダヴィンチによる人体図風でもあり、人間の意識の回路図を表しているようでもあるのだけど、それが煌びやかに輝き、夢のように消え入る様子はまるで打ち上げ花火の儚さにも似ていて、青色から赤色に切り替わり、最後、筋のように赤く光る様子は、線香花火を想起させられたりもして、とても幻想的でした。

建築家原広司さんの資料の中で他に見入ったのは、手書きのスケッチ数点でした。1年前、原広司展があった時に有孔体のアクリルパネル製作品が設置されていた場所と同じ場所、低い階段を上って少し上から眺められる所に、スケッチ数点がありました。ヤマトインターナショナル風、飯田市美術博物館風、田崎美術館風、なスタディ段階らしきスケッチや、アーチ状トップライトのようなスケッチもありました。
そう言えば、他に驚くべきものがありました。浪速芸術大学設計競技の案。まるでジグラートのような透視図が、スクリーンに映し出されたのを見て驚きました。ケルン・メディアパークの案は書籍「YET」で見たことがありました。
1年前にあった原広司展よりも、今回原広司さんの展示資料は少ないけれど、今回の方が内容的に良かったように個人的には思いました。
単に、自分が多層構造モデルの頃の作品群が好きなだけかもしれませんけれど。田崎美術館の美しさが今でも忘れられません。また行きたいと思うけど、そもそも軽井沢になかなか行かないので。

展示室の外に、オーラルヒストリーとして映像がモニターにリピートで流れていましたが、そこに原広司さんのトークもありました。2回見てから帰りました。数年前の映像みたいですけれど。
お話の中で、「様相」「幻想を発生させる装置」「美しい幻想が見える そういうのが良い建築」など、お話されていました。「影のロボット」はそのイメージの作品化であるし、当時は意識の覗き込みというお話もあったと思いますが、多層構造モデルの頃の建築作品は多少メルヘンチックな雰囲気もあったりもしてかなり好きですね。

というか、今頃になって気が付きましたが、こんな風にブログで感想を書いていないで、展示室出た所に置いてあったはずのアンケ―ト用紙に、「影のロボット」の映像が良かった、など、展覧会の感想をちゃんと書いてくれば良かった、と思いました。普通の美術の展覧会では、行くと数回に1回くらいはアンケートを書いてから帰っているのですが、今回はすっかり忘れていました。当ブログ、ぜんぜん美術館の展覧会に行った記事を書いていませんが、実は美術展はかなり行ってます。なぜ記事にしないのか、その理由はちょっとわかりませんが、洋服を買いに行くとか食事に行くとかと同じ延長線上で美術館に赴く習性があるため、わざわざ書くものだと思っていないのかもしれません。

建築家原広司さんの作品や資料についてばかり書いてしまいましたが、この建築展で、その他にも見たいと思って見に来たものがあって、それは、坂倉準三さんの新宿西口広場と、吉阪隆正さんの大学セミナーハウスです。

私は以前、京王線ユーザーだったので、何と言っても新宿西口です。再開発されるのは本当に嬉しいです。NHKEテレ「日曜美術館」で再開発案が人間ファーストな感じのランドスケープになっていたので、そうそう、これこれ、と思いました。ただ、私は新宿西口のモザイク通りが好きだったので、それは悔やまれるというか、すごくもったいないと思っています。ミロードも好き。小径文化を残してほしい。小径を重要視してくれる設計部は今時、竹中工務店くらいしかないでしょうか。

吉阪隆正さん設計の大学セミナーハウスは、その名の通り、セミナーがあって勉強のため私はその建築を昔、訪れたことがありました。

最近少し、高松伸さんの建築には興味はあったので、展示室外のモニターで高松伸さんのトークが聞けて良かったです。形態とか、わりと難しい話を滔々と何も紙などを見ずに文章をお話しになる。鉛筆の話をされてました。確かに高松伸さんて、形態をデッサンするようなスケッチをされますよね。鉛筆を手で削る(削ぎ落とす)所からが始まりなのでしょうけれど、8H9Hってお話されてましたけど、それ1度描くと2度と消えなくない?というか消しても紙に跡が残る?って感じですが、シャープさは出そう。

他に書くべきこととしては、安藤忠雄さんの資料の中に、隈研吾さん宛の手紙がありました。手紙はこの建築資料館の内覧をお知らせする内容でした。帰宅後、ウィキペディアで調べたら、開館の経緯がやっとわかりました。

本当に、この展覧会を見に行って良かったと思います。大変面白かったですし、心が洗われた気がします。この展覧会に気が付いて良かったです。2月4日までです。

「建築に何が可能か-有孔体と浮遊の思想の55年-」展を見ました - Qu'en pensez-vous?

「建築に何が可能か-有孔体と浮遊の思想の55年-」展を見ました 感想パートⅡ - Qu'en pensez-vous?

「建築に何が可能か-有孔体と浮遊の思想の55年-」展を見ました 感想パートⅢ - Qu'en pensez-vous?

建築家伊東豊雄さんの「最後の講義」が放送されていました - Qu'en pensez-vous?

天気予報を見る感覚で、地震情報としてこういうのはいかがでしょうか

読者の皆様も、地震など不安に思われていることと思います。
私も恐いですので、YouTubeで何か助けになるような情報が無いだろうかと探したりしていました。

「富士地震火山研究所byえいしゅう博士」は、元旦の地震よりも前の、12月くらいから、私は偶然見つけて気に入って見ていたYouTubeチャンネルの1つなのですが、地震の解説についてはこのチャンネルをお勧めできるのではないかなあと思っています。
この方は理学博士なのではないかと思います。でも事前に地震予知できるかどうかと言うと、う~ん、どうでしょう。2023年12月28日付の動画で、地震雲が出ていた話が出ていますが、でもこの方は専門家なので、不確かなことは言えないから地震雲については真に受けないで下さいとちゃんと警告し、最後になってその日はふざけ気味に動画を終了していたけど、その後まさか元旦に、なんて誰もそんなのわからないですよね~。でも、詳しくいろんな話をしてくれるので、どんなことが起こっているか、地震や噴火の状況がよくわかるようになると思います。漢字をわざと間違えていたり、飽きさせないためなのか、必ず3分の2くらいの所でおふざけも入れていたり、面白いチャンネルです。私は天気予報的な感覚で見ています。

以下はオカルト系になりますので、好みで無い方、オカルトと聞いて引く方は以下は読まないようにご注意下さい。

オカルト系の有名処としては、ラブちゃんですね。もう何年も前に、いろんな物事が当たり過ぎる、と、オカルト系サイトからブレイクした占い師love me do氏、通称ラブちゃんですが、この人凄い当たります。年始の悪いニュースを当ててます。

何かもっと決定的なものが無いかな~と思って見ていたらこれがまたありました。「鉄のオーラ占い」というチャンネルで、すごい再生回数になっている動画がありますが、発生前に石川県と言って地震当ててます。
このYouTuberさんが、日本が真っ二つになると引いている線よりも東側に私は住んでいます。昔は文字通りTM NETWORKみたく、私も多摩ネットワークな地域在住な頃があったんですが、ここのところ私は以前と違って海沿いに追いやられてしまったので南海トラフが動いたら、線より東とは言え、水は来ると思います。でも、必ずしも家にいる時、被災するとも限らないので、それも心配。

あとは、YouTubeじゃなくて、書籍化しているもので、テレビでもやったりしているので皆さんご存じとは思いますが、3.11を当てた女性の漫画家さんの予言ですよね。この漫画家さんは、能登半島地震については言及が無かったです。

占いとかオカルトでなく、専門知識に基づいて地震について解説してくれるチャンネルは実に無数に存在しますので、皆様も参考になるような信憑性の高そうなYouTubeチャンネルを探してみられて下さい。

以下は、震災時に、避難所パーティションなどの活動をされている建築家さんの本の紹介です。建築家の坂茂さんは今回も金沢の避難所の仕切りの様子がネットに出ていたようでした。しかし、珠洲市潮騒レストランは坂茂さんの建築だと思うけれど、どうなってしまっているのだろうか・・・。

「紙の建築 行動する」 坂茂 著 岩波書店 - Qu'en pensez-vous?

坂茂さんの作品集を2冊ご紹介 - Qu'en pensez-vous?

あの日からの建築 伊東豊雄 著 - Qu'en pensez-vous?

伊東豊雄さんの「日本語の建築」を読みました - Qu'en pensez-vous?

伊東豊雄さんの初期作品資料を通じての問題提起 - Qu'en pensez-vous?

2024年新年タルトタタン成功例

2023年の秋~冬はタルトタタンを作らない代わりにさつまいものお菓子を焼いて誤魔化したりしていたので、2024年、年が明けてから、やはりタルトタタン焼いておきたい、という気持ちになりました。しかしやはりりんごの季節がもう外れてしまったみたいで、あまり良いりんごが手に入りません。真冬に紅玉なんて無かったです。YouTubeを見ていたら、青りんご系でも作れるらしいことがわかったので、青りんごで挑戦してみました。しかも、再生回数がずば抜けて高いYouTuberさんの言う通りにして焼いてみよう、と思ってやってみたら、これが大失敗。大失敗な上に、おいしくない。なんか、YouTuberさん、「うーん、おいしい」とか言っているけど、本当においしいのかなあ?
私は全然美味しくなかった。

やっぱり作り慣れて食べ慣れたレシピが、難易度が高かったとしても最も素晴らしい、と思い、いつも作っている藤野真紀子さんのタルトタタンのレシピを信頼することにしました。それに、藤野真紀子さんのやり方だと、ほとんどのYouTuberの人達のやり方とは全く違って、りんごをキャラメルとバターでソテーなんてしません!
私は藤野真紀子さんのオレンジページムックの方のレシピで作ることが多いのだけど、今回は、藤野真紀子さんのNHKの方のタルトタタンのレシピで作ってみています。こちらは生地がサブレ生地のレシピになってます。で、作った後から、間違いに気が付いたのだけど、りんご8個必要だったのが、りんご4個で作ってました。また間違えた~。

でも一応今までで一番見た目も味も満足いく感じでできたと思います。りんご8個で作るのは、またりんごの季節が巡って来たらにしようかと思ってます。

今回もティファールインジニオの、今回はフライパンでなく深鍋を型として使用して焼いています。深鍋を型として使用する方が綺麗にできるみたいです。
あと、ティファールを型として使うとしても、別の、鍋底の色が黒くない、私はステンレスのフライパンでカラメルを作っています。でないと、カラメルがどのくらいの色になったのかわからないので、非常に困ります。カラメルの色が決め手なので、色がどうなったか良く見えるフライパンで慎重にカラメルを作らないといけないです。

タルト・オ・フレーズ2回目 - Qu'en pensez-vous?

パンナコッタ2023春 - Qu'en pensez-vous?

さつまいもを使ったお菓子2点 - Qu'en pensez-vous?

イギリス風フルーツパウンドケーキのリベンジを行い、ぐでんぐでんに酔う - Qu'en pensez-vous?