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2019年お雑煮&おせち料理

3、4年前くらいに、アフターヌーンティーリビングにてこちらの白いお重を購入して以来、私自身は気に入って使っているんですが、「ちゃんと黒い色をした漆器の重箱でないと正月の気分が出ない」などと周囲からはかなりの不評です。でも気にせず使っています。良い所は、一段ずつ半透明のプラスチック蓋が付いているので、伝統的な重箱のように一段ずつラップをする必要が無い(箱をテーブルに置いた時、箱の裏側に付いた食べ物の汁気でテーブルが汚れるのを防ぐためのラップ)ので便利だなあと思って使っています。色が白いだけで、これでも説明を見ると一応漆器と書いてあるんですけどね。

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お雑煮の蓮根は、今回は加賀蓮根ではなく熊本県産の蓮根が大量に出ていたのでそちらを利用。

ほぼ例年通りのお雑煮。「一年中これを食べていたい」との感想が出ました。「そんなに好きなら一年中昆布水飲んでて」と答えた。

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伊達巻だけはどうしても手作り。

過去記事にも書いてるように、料理研究家の有元葉子さんのレシピで作ってます。

切って盛り付けた後の残り。↓

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第一回目のおせちの盛り付けの様子。おすすめの品はもちろん伊達巻と、昆布巻き(今年も鰤)と、栗きんとん、数の子入り松前漬け、なます。これらは自分で作りました。あ、酢だこも、というか漬けただけ。

あんなに嫌いだった栗きんとんも、今回は意を決してほんの少量作ってみたらおいしくできました。今まで何が悪かったのかもわかりました。また作ります。

反対に、買ったものを並べたのは、黒豆(成城石井丹波黒豆煮の関西工場製造品を購入)と、田作り(成城石井で加賀産の煮付けたものを購入)となりました。他は、ハム、いくら、サラミチーズです。田作りを自分で作らなかったなんて、これは事件なんですけど、どうしても成城石井で見ていたらおいしそうに見えて、一度でいいから田作りを買ってみたくなりました。

でも、この段階で盛り付けられなかったアイテムがあと8品くらいもあって、正直買い込み過ぎでした。全部盛り付けるには5段重が必要なくらいです。冷蔵庫にたくさんご馳走が残っている~。松阪ハムのテリーヌやら、フランス産フロマージュやら、大好きなオリーブの塩漬けなど、洋風のものが盛り付けてもらえず残ってる。あ、錦卵も出していなかった。

でも、この日は、この他に、買ってきた加賀の柿の葉寿司と、何と言ってもズワイガニがあったので、おせちのお重はこのくらいにして、カニ食べに集中することにしました。ズワイガニのために、この日は海老も省略でまた後日となりました。

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 柿の葉寿司を皆で分け分けして食べる。

で、こちら、ようやく別皿で海老も盛り付け、おせちも多少配置を変えて再度盛り付けた後日のおせち料理の様子。これでも、まだ洋風メニューがたっぷり冷蔵庫に余っている。

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 毎年のことですが、1月は1月10日くらいまで食材の買い出しに行く必要がないくらいたくさん12月のうちに買い込んでしまう癖があるので、ちょっと次回からは買い物の量を減らそうかと思いました。

あと、本当に思うのは、新年早々営業しているお店もたくさん出てきているわけで、こうしておせちを作って家でちゃんと食べているなんて本当に少数派なのではないかなあと考えました。そもそも、おせちを百貨店その他に注文する派の人が圧倒的に多いのではないかと思うし。親戚の所におせちを食べに行って終わり、の場合もあるだろうし、海外に行ってましたってこともあると思うし。私も毎年おせちの予約は迷うのだけど、特に何事も一大事の無い年は自分で作って並べるようにすることに心がけているので、また今年も百貨店にもコンビニにも注文しませんでした。注文してみたいなあ。一大事のあった年には注文したこともあるんですけどね。普段はやっぱり高く感じるんですよね、予約のおせちって3万とか4万とか。自分で並べた方が断然安いと思う、これでも。お料理が余るほどであっても。

でもやっぱり、おせちのカタログを見たりすると本当にうっとりする。買ったらどんなに楽か、おいしいかって。

あとやっぱり恐怖感というか、脅迫観念もあります。お正月、もう開店しているからって食べに行って終わりというのは多分怒られる、食文化を大事にしないと怒られる(誰から!?)、という気持ちはあります。というか、そのように育てられたのでそうなっているのかもしれないんですけど、「外食や既製品、買ってきたものを並べるなんて、自分で料理したものを食べないなんて、そんなの天罰が下る」等の脅迫めいた言葉を聞き続けて育ったので、食べ物ってのは自分で作らないと、大変な事が起きる的な強迫観念の下に私は料理をし続けているというのは多分にあると思います。有元葉子さんのおせち料理のレシピ本の冒頭にあるエッセイの中には、昔、私が家でよく聞いた、「買って食べるのは悪、自分で作るのは善」という考え方に非常に良く似たことが書いてあるので、昔を懐かしむというか、恐いことがまたこんな所にも書いてあると思って戒めにそのレシピ本を買ったわけです・・・。

子供を恐がらせるとこんなことになるんですよ~。子供の頃に私はそんな脅迫を聞き続けたせいで、このようなおせち料理手作り派となりました。現在では、そんな厳しく極端なこと言う人なんていなくなっちゃったんじゃない?このようにして文化は廃れて行くのかも。

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