Qu'en pensez-vous?

空間について考えます

話題の「一汁一菜でよいという提案」を見て、スピード味噌汁でも良くない?と思った

「一汁一菜でよいという提案」土井善晴 著 グラフィック社
 
土井善晴さんのこちらの本「一汁一菜でよいという提案」は、今年上半期に売れ行きが良かった本の中に入っているのではないかと思われます。
 
食事の話というよりは、食を通した文化論になっていると思いました。
 
そして、一汁一菜は常識なんじゃない?とも思いました。でも本当に実践しているかと言ったらしていません。しかし当家は夕ご飯は必ず一汁二菜~一汁三菜なので、一日1回は必ず味噌汁は食べてます。
私の親世代は確かにこの本の通りの食生活をしています。一日3食ご飯味噌汁食べてる感じです、私の親。ですので、これはわりと年を取った方々のための本ではないだろうか、という気はしました。
 
というのも、当家の場合、朝はどうしてもお弁当を作るため、お弁当を作りながら味噌汁とかは作ったりしないので、食べる時間がバラバラな家族の朝ごはんはパンになってます。たまにご飯を出そうものなら、子供は「朝から米と味噌汁なんて食べるのが面倒臭い」などと抜かします。それは、私が決して教えたことのない「ながら食べ」を父親が子供に教え込んだせいで、何かを見たりスマホを操作したりしながら朝ごはんを食べるのがもはや習慣化してしまい、もう矯正不可能になっています。非常に行儀が悪いです。行儀が悪い父親が子に悪い食べ方を教えました。朝食を「ながら食べ」するにはパンでなければならないというのです。
・・・とまあこれは愚痴でしたが、お弁当を作り終えたらもうそれ以降、夕方までもう何も調理をしないことにしています。
昼間、丸一日家にいるということはそんなにないというか、一日何も予定がない平日でも最低でも食材の買い出しには出掛けたりするわけなので、平日昼間は基本、調理はしないですね。
なので、朝ご飯昼ご飯のためにわざわざ味噌汁を作るなんてちょっと考えられない感じです。それにやっぱり一汁一菜では食べる量的に少ない気がします。育ち盛りの若者は足りなさそうな食事内容です(しかし貧困家庭等いろいろな社会問題もあるでしょうから、そういう子供の食事問題に、一汁一菜は対応できる食事内容かもしれないと思います)。これはやはり基本、一日家に貼り付いて余裕で味噌汁を作っていられる高齢者向けの内容ではないのかなあ?と思ったりしました。
 
土井善晴さんのことは好きな方で、おかずのクッキングのテキストも買ったりしているので、悪く言いたくはないですし、本当に土井善晴さんのレシピで作ってみて美味しくて感動したレシピもいくつかあるので、悪く言いたくはないです。それに確かに、家庭料理をシンプルに、初期化しましょうっていうのは、うんなるほどその通り、と思っています。共感してます。
IHクッキングヒーターとかで安全面が確保されているなら昼間でも調理するかと聞かれたら、う~ん、それはまた微妙です。HIでも作らないかもと思います。
 
でも確かに味噌汁は飲みたくなりますね。自分だけの朝ごはんにご飯に納豆とか食べた後にスピード作成した味噌汁を大抵飲んでいます。昼ご飯に買い弁とかでもスピード味噌汁作って飲んだりしてます。インスタント味噌汁とかは私は使わないです。
 
私流のスピード味噌汁は、スープカップに、すりごまと青ねぎの小口切り、信州味噌を適量入れて、そこに電気ケトルからお湯を注いでよく混ぜます。顆粒だしを入れなくてもすりごまと青ねぎだけで美味しい味噌汁が飲めます。細かく切った豆腐を入れることもあります。
もう一つのバリエーションとしては、干し野菜を細かく粉砕したものがあるので、それをスープカップに入れて、信州味噌を適量入れてお湯を注ぎます。同じくそこに細かく切った豆腐を入れてもおいしいです。干し野菜粉末から野菜だしが出るので顆粒だしを入れなくても美味しいです。
 
そんな感じで、一からわざわざ鍋でぐつぐつ煮なくても、具沢山ではありませんが、発酵食品の味噌を摂取できる簡略版味噌スープは一応できるにはできている感じです。それに味噌汁椀でなく、1人の時は常にスープカップで味噌汁飲んでます。
 
でもやはり、一汁一菜は基本というか常識だと思います。そのことを多くの人が忘れているとしたらやっぱり悲しいですね。きっと選択肢が多過ぎるんだと思いますよ。いつでもどこでも豊富に食べ物が手に入りますからね。
 
写真がものすごく小さいですが、本日の夕ご飯の味噌汁。↓

f:id:jaunecitron:20170802004711j:plain

先日焼肉パーティーをした時に残った焼き野菜(玉ねぎ、カラーピーマン)を保存容器に入れてとっておいたものを使い、新たにチンゲン菜と油揚げを投入し、土井善晴さんの仰る通りに夏なので赤味噌を使って仕上げました。