先日も紹介した「くうねるところにすむところ」という絵本スタイルの建築本から再び。
先日の記事↓
くうねるところにすむところ27「浅草のうち」乾久美子、を見てみました - Qu'en pensez-vous?
こちらの山本理顕さんの「ドラゴン・リリーさんの家の調査」、パッと見てとても好感を持ちました。
山本理顕さんと言えば、原広司さんたちとともに世界集落調査をして回られた建築家さん。
ベースとなる見方や建築に対する向き合い方のようなものがこの本の中に良く表れている感じがして、大変良い印象を受けました。とても感じが良いです。
山本理顕さんと言えば、原広司さんたちとともに世界集落調査をして回られた建築家さん。
ベースとなる見方や建築に対する向き合い方のようなものがこの本の中に良く表れている感じがして、大変良い印象を受けました。とても感じが良いです。
山本理顕さんの建築は、ディテールが美しいと言うか、単にディテールと言ってしまえるものではなく、何かものすごく端の部分や際の処理が、他の日本の建築家には見られない突出したセンスを持っているように私には見えています。端や際の処理が異様に美しく、直線にも鋭さがあり、これを「エッジが利いている」と表現すべきものなのか、決定的に他の建築家の方々と違った洗練度の高さを私は感じています。
この本ではあまりそういう洗練具合はわからないと思いますが、洗練さがある一方で、ちゃんと人間味や温かみが伝わってくるというか、人間が家で暮らす、ということに真面目に向き合っている姿が感じられますし、最後、だんだん周囲の環境にまで話が及びグーグルアース的な地図へと移行するあたりが、集落調査仕込みというか、これも他の建築家の方々はなかなかされない説明方法で締めくくられていると思いました。