改修後の東京文化会館。
初めての改修ではなかったのですね。1900年代にも一回改修が行われていたようです。このような形で、改修を重ねて建築が保存維持されて行くケースは日本では珍しいことなのではないでしょうか。
以前、前を通り過ぎたときは、まるで(動物の)象みたいな灰色をして、コンクリートの質感すら経年変化で象の肌に似てきており、本当に黒々として象みたいと思い、ピロティで支える構造に、有機的で古い、という印象を抱きました。撮影もせず通り過ぎてしまいましたが、ところが今回見てみると、すでにそういうものだと思って見るせいか、特に象っぽいという印象は受けませんでした。
悪くないです。逆に未来的にすら見えます。すごく好きではないけれど、いいんじゃないでしょうか。整った建築です。