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ル・コルビュジエ設計の国立西洋美術館

ル・コルビュジエ設計の国立西洋美術館世界文化遺産に登録されたとのことですね。

今持っている国立西洋美術館の写真はこれしかないので、みっともなくて今まで掲載しないで来たんですが、何か出るんじゃないかと期待されてるのかわりと見に来られているようなので一応出しておきます。

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エントランス近くのピロティ部分。ちょっと座れるベンチがあります。

本当は正面からの写真もあったんですが、たぶん旧ブログの記事を全削除した時に一緒に削除しました。ありません。再びブログを始めることは二度と無いだろうと思っていたので、いろいろ削除してしまっています。槇文彦さんのテレビ朝日社屋の写真も、わりと苦労して撮影したのに、削除済みのようです。

国立西洋美術館の内部についてですが、結構暗いです。自然光にほとんど頼っているので暗めですが、雰囲気は良いです。1階部分に特徴的な天窓があったと思います。ゆるやかなスロープもあります。2階部分の印象派の絵画が並んでいるあたりは窓からの眺望がとても良かったと思います。2階でも暗めです。しかし暗くても趣があり、良い建築だと思います。落ち着きます。

暗く感じるのは、日本人の瞳の色にもよるかもしれません。コルビュジエの目の色が何色だったかは不明ですが、西洋人だとすると青など明るい色の瞳をしていると、日本人の生まれつきサングラスをかけてる状態のダークカラーの瞳よりは、世界が明るく見えているはずですので、そういうことも採光の設計に影響を及ぼしているかもしれません。

世界遺産にでも登録されなければ、たとえル・コルビュジエの建築であったとしても日本は古くなった建築は容赦なく取り壊そうとする傾向が強いでしょうから、世界文化遺産に決まってきっと良かったのでしょうね。
モダニズム建築は瀕死状態でしょうか。残っているもの、少なくなっているのではないかと思います。

個人的には、国立西洋美術館というこのネーミングが気に入っています。何でも「西洋」と付くものに好感を抱くというか、古き良き時代への想像をかき立てられるし何やらロマンを感じます。ホテル西洋銀座とか、そういう「西洋」と名前が付くものって本当に上品で感じが良いなあといつも思っています。

ラ・ロッシュ邸 ル・コルビュジエ コルビュジエ財団 その3 - Qu'en pensez-vous?

「再発見/ル・コルビュジエの絵画と建築」 林美佐 著 - Qu'en pensez-vous?