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DRAKEの「Hotline Bling」から土偶の起源を連想した件

ずっと気になっていたラッパーでヒップホップシンガーのDRAKE。
クライムサスペンス系のミュージックビデオが多かったり、まるでマフィアの若親分的な雰囲気もあったりで、少々敬遠していたものの、やっぱり曲は綺麗でいいんですよね。2、3か月くらい前から出ている「Hotline Bling」いい曲です。しかも今回のミュージックビデオは美しい。

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およげ!対訳くん: Hotline Bling ドレイク / ディスクロージャー (Drake / Disclosure ft. Same Smith)

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DRAKE自身がお洒落なダウンジャケットを着て登場するだけでも十分見れる映像ですが、綺麗な発光する構築物に、豊満な女性のシルエットで、さらにお洒落感満載。

この女性のシルエットというのがクセモノで、女性を逆光で暗くシルエットだけ撮影すると、痩せているとぜんぜん体のラインがはっきりしないので、痩せてる人はポーズで女性らしさを演出するしかなくなり、女性が太っていれば太っているほど良く、シルエットだけでハッキリと女性だとわかる映像となっています。

近年、ブラジルなどでは女性の整形手術でお尻にボリュームを盛るのが流行っているとも聞きますが、北米~南米にかけての傾向としては、女性はとにかくバストとヒップが豊満でなければならないという理想形があるようで、男性からの要請というよりも女性自らがそのような体形を志向する傾向があると考えられます。
DRAKEと同じヤング・マネーの、同じくラッパーのニッキー・ミナージュのボディラインによる影響とも考えられますが、こうしたあからさまな志向性は、あまり日本では見られない現象ですね。
ニッキー・ミナージュの成功によって、お尻が大きく下半身が重たい女性へのマイナスイメージが払拭され、逆に礼讃されるものへと変貌したとも考えられるかもしれません。ニッキー・ミナージュによって、女性たちが自分たちの本来の姿に自信を持つことができたのかもしれません。細いのが良い、痩せているのが良いではなくて、どちらかというと生命への賛美に近い、身体的に極度に女性らしくあることへの礼讃を感じます。

この傾向から思い起こされるのは、ただ一つ、土偶です。

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日本史の縄文時代の頃に出て来るあの土偶、美しくもないし、どちらかと言えばグロテスクで、ぜんぜん美的な価値が分からないと思っていましたし、昔の人は今と違って女性は太っているのが良かったのではないかなどという適当な話も聞いたことがありますが、歴史的には土偶は、そのほとんどが妊娠した女性を象ったものであり、豊穣祈願や祭祀目的で作られたとの説が一般的なようです。
「Hotline Bling」の女性のシルエットからもわかるように、形態として、明確に性別が認識できるようにするためには、グロテスクなまでに太っていなければならない。そして、その誇張された身体性から、生命への賛美が自ずと呼び起こされる。

とすると、現代の人々の美意識や美学は、古代に逆戻りしつつあると見ることができるかもしれません。金融危機、自然災害、外交上の緊張があり、いつ何が起こるかわからない、不確実な時代を生きるわれわれの防御反応が、現代人の美意識に影響を及ぼしているのかもしれません。(・・・美意識の変化などについては随時注視していきたいと思っています。)

とりあえずDRAKEの少し前の曲とかも聴いてみたいと思っている所です。
それに、DRAKEとリアーナって付き合っているの?わかりませんが。気になります。 

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