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空間について考えます

隈研吾さんデザインの「古々比の瀧」

一つ前の記事に、私が訪れたデザイナーズ温泉を掲載すると宣言してしまったので、予定通りに記事を挙げます。
しかしこちらは、私にとってのベスト温泉ではありません。私の、今現在最も気に入っている温泉はこんなに豪華な温泉ではなく、びっくりするほど貧相な温泉です。

ともかく、本日ご紹介するのは、旧ブログ運営時に、GAの「隈研吾読本Ⅱ-2004」を見て、隈研吾さんが作ったお風呂があることを知り、行ってみたものです。
調べてみたら、現在はこの旅館自体が倒産して、星野リゾートに買い取られて、つまりオーナーチェンジして出直しているようです。以前は蓬莱という名前の温泉旅館でしたが、現在は「界 熱海」という名称らしいです。こちらの半露天風呂の「古々比の瀧」が、建築家の隈研吾さんの設計になっています。これとは別に、「走り湯」という名称の内風呂もありますが、内風呂の方は隈研吾さん設計ではありません。

旧蓬莱は本当に宿泊料金は高かったはずです。すみません、支払ったのは私じゃありません。連れが払いました。ですから、こんな写真が撮れたのも、その方のおかげということになります。すみません、本当に。ありがとうございました。領収証を見せてもらえば良かった。チェックアウトの後、結構急いで周囲の観光に回ったので、「いくらしたの?見せて」の一言も言わなかった。でも、たぶん、今の「界 熱海」も同じくらい宿泊料は高いんじゃないでしょうか。
確かに、高いだけのことはあるというか、お食事が、これが本当に素晴らしかったのです。お料理の勉強をしたい人は、是非、泊まって味わうだけで勉強になると思います。何と言っても、出汁が天下一品です。素晴らしかったです。日本の正統な味というものをしっかりと舌に刻んで帰ってくると、自分の料理の腕前がグレードアップするかもしれないと思ったほどです。日本料理とは何たるか、を学べるお味で、多少現代風にアレンジされた美しい和食が登場しました。朝食も、理想的です。アジの干物が出たり、日本の朝ごはんってやっぱりこうあるべきだよね、という朝食で、大変勉強になりました。ただし、これは以前の話で、オーナーチェンジ後はどうなったか不明です。

GAから出ている「隈研吾読本Ⅱ-2004」には、「敷地周囲の断崖絶壁の地形そのものと樹木を境界として捉え建築の範疇の中に取り込むことによって、当初考えていたコンクリート壁をまず無くし削ぎ落として行き、水平面としての二つのエンクロージャー(床と屋根)だけで、身体と外部の調節をする可能性を見つけた」という隈研吾さんのお話が書かれてあります。

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その通りに、自然と一体化する感覚が味わえました。
立地は、海に面していますが熱海の高台にあるので津波はさすがに到達しない高さではないかと思われますので津波に関しては大丈夫だと思います。ただし、断崖絶壁に建っていて、露天風呂までの往復に急な階段を上り下りするというちょっとしたアドベンチャーもあり、夜暗かったりすると、転げ落ちたりしないように注意しないといけない険しい自然と隣り合わせの温泉であると言えるかもしれません。断崖絶壁で、がけ崩れが発生しないかどうかと聞かれたら、こればかりはわかりません。自己責任でお願いします。周囲に木がうっそうと茂っているので、これら木々の根っこが地盤を頑丈にホールドしているなら、がけ崩れの心配も不要かもしれません。

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