Qu'en pensez-vous?

空間について考えます

「今こそル・コルビュジエ」

 朝日新聞の最近の文化・文芸の欄に、「今こそル・コルビュジエ」が掲載されていました。
当ブログでも偶然ル・コルビュジエを取り上げていたところで、タイミングが合いました。(ブログをやっていると、こういうことが良く起こるようになるんです)さらに、つい先日取り上げた学芸員の林美佐さんのコルビュジエ関連書籍の紹介も紙面にありました。

朝日新聞では、上野の国立西洋美術館が取り上げられていました。そう言えば、国立西洋の写真も旧ブログで載せていたので、写真見つかり次第そのうちブログに挙げるかもしれません。あまりきれいに撮れなかったので不本意ではありますが。

ただ、朝日新聞「今こそル・コルビュジエ」の一番最後に、建築家の隈研吾さんへのインタビューがあり、文責の方が隈研吾さんにコルビュジエの印象を語ってもらっているのですが、ちょっと腰を抜かしました。

というのは、だいぶ前の隈研吾さんの本、何だったかは忘れてしまいましたが、「負ける建築」とか「自然な建築」とかその頃の本だったと思います。
隈研吾さんはコンクリート批判を行っていて、コンクリートの何が悪いかって、どんな形にでもできてしまって、上から化粧をしてしまえばそれで出来上がり、みたいなところがあって、そういう建築は良くないんだ、ということを力説していて、上から化粧すれば中がどうなっているかわからない建築じゃなく、もっと正直に素材そのものを大事にして、化粧でごまかしたりせず、一から正直に自然に作るのだ、みたいなことを仰っていたと思います。
コルビュジエはコンクリートだから・・・」といろいろ言っていたら、「そんなことはない」とコルビュジエがどんなにすごいかレクチャーを受けた末に、ラ・トゥーレット修道院に宿泊してみて多少考えが変わった、みたいなお話も、その本には書いてあったと思います。

そんな隈研吾さんの、コルビュジエについての当たり障りのないコメントが朝日新聞に載っていたので、少々不可思議感はありますが、敵を作らない感じに(!?)まとめられていました。

ラ・ロッシュ邸 ル・コルビュジエ - Qu'en pensez-vous?

ラ・ロッシュ邸 ル・コルビュジエ コルビュジエ財団 その2 - Qu'en pensez-vous?

ラ・ロッシュ邸 ル・コルビュジエ コルビュジエ財団 その3 - Qu'en pensez-vous?