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Qu'en pensez-vous?

空間について考えます

橋の虚構性と境界性について、能を例にとり考える

原広司さんの「集落の教え100」の[94]が橋となっています。書籍中には、「橋は道であると同時に門である」とあり、橋が閾であり、境界に関わるものであることが書かれてあります。同じく原広司さんの「ディスクリート・シティ」では連結可能性と分離…

均質空間は「ルーフ」の概念を消去している

建築家原広司さんの「空間〈機能から様相へ〉」の中で、「均質空間論」よりも、実は現代建築に対して大きな影響力を持ち続けている論文は「境界論」ではないかと思われます。 建築の境界を示す3要素は「ルーフ」「エンクロージャー」「フロア」であると境界…

「下向する」建築、「下向」は3次元的な閾となりうる

少し前の記事で「下降する」建築について書きました。↓ jaunecitron.hatenablog.com 「下向する」というのは、だいぶ昔の原広司さんのお話で何度か出てきていたと思いますが、今回本をひっくり返してみてみると、「下降」という字は間違いで、「下向」と表記…

「集落の教え100」の補注 1自然 2空間 について思うこと

長年に亘りずっと建築家の原広司さんの空間概念や理論に興味を持って来ましたが、ここのところ突如として見る目が変わって、少々引き気味です。少々冷めたかもしれない。理論面に興味があったからこそ、このようなブログも始めたわけで、空間について考えて…

可能態、現実態、の取り扱いについて その2

「その1」の最後で何を書いていたかというと、古代ギリシャ人と現代人とでは時間の流れ込む方向と時間が未来へ向かう方向が違っているという話でした。どこに書いてあったのか探したいのですが、今手元に本が無いので確認のしようがありません。ですが確か…

少々理解が進んだ「様相」

前回、様相についてはわからないので解説できないと書きましたが、それがいろいろ調べているうちに、前よりかはわかってきました。立場的には知っていなければ恥ずかしいことだったかもしれませんが、手持ちの哲学書を読んでいるうちに多少は一体何のことを…

可能態、現実態、の取り扱いについて その1

様相についての哲学的に正確な説明については、不勉強過ぎるので今回は保留にしたいと思いますが、何となく思うに「様相」という翻訳自体に誤りがあるのではないかという感じがあります。様相は必然、偶然、可能、不可能などありますが、これは様態と言った…

「非ず非ず」を西洋の言い方に置換してみると?

「空間<機能から様相へ>」の中にある『<非ず非ず>と日本の空間的伝統』という小論に「非ず非ず」について書かれてあります。 原広司さんが仰る「非ず非ず」について、これを西洋の言い方で置換してみると何になるのだろうという疑問が生じ考えてみていま…

記号場とは何か?

「記号場Semiotic Field」という不思議な造語を、最初に目にしたのは、建築家・原広司さんの「空間<機能から様相へ>」においてです。記号学、記号論、という分野がありますが、それと同様に空間においても記号論に相当するものがあるのではないかという仮…