Qu'en pensez-vous?

空間について考えます

原広司さんの空間:理論編

建築の展覧会「日本の近現代 建築家たち」の「第2部 飛躍と挑戦」を見て来ました

文化庁国立近現代建築資料館にて開催中の「日本の近現代 建築家たち」の「第2部 飛躍と挑戦」を見に行って来ました。 主な目的は、建築家原広司さんの展示資料の中に「影のロボット」と表記があったため、是非見たい、と思って訪れたのですが、何と、「影の…

「建築に何が可能か-有孔体と浮遊の思想の55年-」展を見ました 感想パートⅢ

↓ 感想第Ⅰ部はこちら 「建築に何が可能か-有孔体と浮遊の思想の55年-」展を見ました - Qu'en pensez-vous? 今回の記事は、少し展覧会そのものからは離れて、建築家原広司さんの空間概念に内容的に似たものがその他の場面で登場して来ていることなどにつ…

「建築に何が可能か-有孔体と浮遊の思想の55年-」展を見ました 感想パートⅡ

↓ 感想第Ⅰ部はこちら 「建築に何が可能か-有孔体と浮遊の思想の55年-」展を見ました - Qu'en pensez-vous? 「建築に何が可能か-有孔体と浮遊の思想の55年-」は、無料なのが申し訳ないくらい、お金を払って見てもいいくらいの内容だったと思います。 …

「建築に何が可能か-有孔体と浮遊の思想の55年-」展を見ました

文化庁国立近現代建築資料館で開催中の建築家原広司さんの展覧会「建築に何が可能か-有孔体と浮遊の思想の55年-」に行って来ました。私はガイドツアーには参加していません。ただ展示を見ました。 私が行った時の来館者層は、若い男性の方々が多かったよ…

新建築6月号建築論壇より

新建築2018年6月号建築論壇に、ランドスケープあるいは〈情景図式〉の構造、そして建築のマイクロデュレーション、と題された原広司さんの文章載ってました。 今回は読み進めるごとに安らかな気持ちになって行くような文章でした。植生が全体を貫くお話…

「YET」 HIROSHI HARA から原広司さんの建築理論の普遍性について考える

建築家原広司さん関連の記事も、当ブログでは人気があります。 建築家の原広司さんの著書はもう何冊もブログ上で取り上げていますが、こちらの「YET」はまだ記事にしていませんでした。実際に建設に至っていない計画段階の建築がメインの作品集となっていま…

HIROSHI HARA:WALLPAPERS の補論2「情景図式と記号場」後半部分を再読してみました

HIROSHI HARA: WALLPAPERS 空間概念と様相をめぐる<写経>の壁紙 原広司 著 現代企画室 建築家原広司さんのWALLPAPERSという書籍、既に当ブログでは紹介済みですが、 (→原広司 HIROSHI HARA: WALLPAPERS - Qu'en pensez-vous?) ふと思い立ってパッと開い…

「建築―あすへの予感 離陸への準備」彰国社 

「建築―あすへの予感 離陸への準備」彰国社 刊原広司・伊東豊雄・石山修武・山本理顕・高松伸 著 上記建築家さんたちの対談集です。 目次は以下の通り。――――――――――――――――――――予告 相互批評/五つの討論可能世界への誘導と展開清浄なる世界風景への誘導自由へ…

「集落の教え100」原広司 著 彰国社

「集落の教え100」原広司 著 彰国社 建築家原広司さんの「集落の教え100」、建築関係の本としては比較的売れている方の本なのではないでしょうか?わかりませんが、書店の建築コーナーには必ずあります。たまに見て「あれっ、無くなってる」と思っても…

『ディスクリート・シティ』 原広司

先日、『世界で一番美しい名作住宅の解剖図鑑』を記事にした中に、イラクなど紛争地帯に6日間で建設できる簡易住居、ネダール・ハリーリによる「スーパーアドビ」というものがありました。その関連で語りたいと思いますが、建築家の原広司さんも、そういっ…

「住居に都市を埋蔵する」 原広司 著

建築家、原広司さんの、軽い文体で書かれた読みやすい本です。本そのものの出版は1990年代ですが、各章の初出は、1970年代に雑誌などに載ったものらしいので、内容的には初期の頃のものとなっています。これを読むと、原広司さんもすごく進化して現…

「集落への旅」 について

「集落への旅」 原広司 著 岩波新書 原広司さんは単に建築家というだけでなく、世界集落調査を続けてこられた大学教員としての側面も大きく、集落調査の成果が建築に反映されているのだと思います。集落調査の記録は「住居集合論」という分厚い本にまとめら…

「空間<機能から様相へ>」

今週のお題「人生に影響を与えた1冊」 「空間<機能から様相へ>」 原広司 著 岩波書店 梅田スカイビル、京都駅、札幌ドームで知られる建築家、原広司さんの著書「空間<機能から様相へ>」についてご紹介します。 現在、絶版となっていますが、図書館なら確…

原広司 HIROSHI HARA: WALLPAPERS

「 HIROSHI HARA: WALLPAPERS 空間概念と様相をめぐる<写経>の壁紙 原広司 著 現代企画室 」 を読んでの感想。 空間についての構想を続ける建築家、原広司さんによる「原広司:WALLPAPERS」という展覧会の図録です。原広司さんのファンであるにも関わらず…