Qu'en pensez-vous?

空間について考えます

卵を味わうスイーツ クレープとカスタードプリン

イースター前ですが、卵がメインのお菓子を作りました。

クレープシュゼットが作りたいと思いましたが、いつも行き当たりばったりなのでオレンジジュースが無かったり、小さ過ぎるフライパンで作ってしまったり、フレーバーシュガーを切らしていたりで散々でしたが、作っている最中に自分がブロガーだったことを思い出し辛うじて撮影したものです。

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クレープを焼き、くっつかないように一枚一枚ラップを敷いて重ねている。本当はラップでなく、オーブンシートを挟んだ方が良いです。
クレープを焼くフライパンは直径24センチのが良いです。いつもは24センチなのだけど、今回は20センチのフライパンで焼いてしまったので、折りたたんだ時醜くなってしまいました。

自家製きんかんマーマレードの2回目作製分が余っていたので、それとグランマルニエと水、バターを煮てソースにしました。クレープシュゼット風。↓

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写真では3枚になっちゃってますが、直径24センチのフライパンで焼いて折りたたんだクレープを2枚が、盛り付け的にはきれいだと思います。

焼いてただ砂糖をパラパラとかけて折り畳んだクレープ。これでも十分なおやつです。↓

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また別日にはカスタードプリンを作りました。

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効率的にできるのでサーモスシャトルシェフで作ることにしています。

カラメルソース↓

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プリンは出来立てより、しっかり冷やしてからの方が美味しい。

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余ったプリンはプリンアラモードにしてみました。フルーツが美味しい。

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アカデミー賞監督賞受賞作品「ラ・ラ・ランド」を見ました。(ディスってます)

感動された方とか、泣いてる方とかもいらっしゃったようなので、こんなことを書くと大ひんしゅくを買うかもしれないのはわかっていますが、私はこの映画、あまり良いとは思いませんでした。面白くなくはなく、気持ちは揺さぶられ没頭して見ることはできますが、あまり後味の良いストーリーではないですね。作品賞取らなくて良かったと思います。作品賞「ムーンライト」、あらすじ聞いただけでそちらの方が良さそうに思います。LGBTの話ですが、そうだとしても「ムーンライト」の方が良さそうに思いました。

「ラ・ラ・ランド」は白人至上主義の傾向が強いですし、ジョン・レジェンドアフリカ系アメリカ人代表で出ているとは言え差別感がアリアリで、例え役柄とは言えジョン・レジェンドからピアノを取り上げてギターを持たせるデイミアン・チャゼル監督の神経を疑わざるを得ませんでした。

ストーリー的には「自己実現のために男を踏み台に使った女性の話」と私は思いましたし、ハリウッドでは実際にこういうことは良くある話なのではないかと思いました。
評論家の町山さんだったかそれ以外のどなたかが、デイミアン・チャゼル監督自身が映画のために女性と別れている、という話を日本のスタジオからされてたと思いますが、アカデミー賞授賞式では監督はもう新しい女性と一緒だったところを見ると、監督自身のプライベートを男女逆転してそのまま映画にしたのかな、という気がしました。

何となく、私はこのデイミアン・チャゼル監督があまり好きではないようです。何が嫌なのか良くわかりません。目的のためなら手段を選ばない的な所が嫌なのかもしれません。
このミュージカルの作曲者はデイミアン・チャゼル監督のハーバード大学時代のルームメイトだったと言いますから、やはり映画のストーリー的にもダブるところがありますね。やはりこの映画は、監督自身の(男女を入れ替えたバージョンの)自叙伝的側面があるのではないかと思います。

それにしても32歳、若い監督ですね。今後次々と作品が出て来ると思うと、嫌ですね~。

映画を見て、人の善意とか正義とか、そういうものを感じたいと思うのだけど、そういう善意とか愛とか温かさをこの映画から感じられなかった。欲しいのものを手に入れることしか考えていない人間、そういう人間のエゴしか描かれていなかったように私は思いました。

作品賞の発表でミスがあった件は、あれは酷かったですね。プレゼンターの男性の方は変だと気付いてたみたいで読み上げるのをためらってた。女性の方が気付かず封筒を奪い取って読み上げちゃったのが悪かったのでは。スタッフが間違えて渡したのがそもそも悪いんだけど、でもホストのジミー・キンメルが上手くフォローしてたと思いました。

アカデミー賞では、ジョン・レジェンドのパフォーマンスがありました。授賞式でようやく本来のピアノマンになれたジョン・レジェンド。↓

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エンドロールではジョン・レジェンドは3番目に名前が出てきていましたね。チョイ役どころかかなり重要な役でした。掴みどころが無く目が死んでるっぽいミュージシャンを器用に演じてたんじゃないでしょうか。しかし、そんなふうにジョン・レジェンドを扱うデイミアン・チャゼル監督のことがやっぱり許せない。ヒューマニタリアンに対して失礼過ぎる。

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J-JAZZの注目株、fox capture plan そして ADAM at

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ラップが好きなので、本当はchance the rapperの何か出ていないかと思ってCDショップを徘徊していたんですが、棚を目の前にして、グラミー賞授賞式の番組中でジョン・カビラがchance the rapperはストリーミングと言ってた、ということに今更気が付いて、ぼう然としていたその時、ものすごくカッコイイ店内BGMが聴こえてきました。

激しいピアノ、トリオかバンドで、ジャズっぽい。で、日本人が作曲したものだと明らかにわかる感じのメロディー。
さすがに今回は素直にお店の人に今流れている曲は何ですかと聞こうと思ったんだけれど、すぐに店員さんが捕まらなかったのでまた聞き損ねました。以前別件ですぐに店員さんをつかまえられた時わからないことを聞いたこともあったのだけど、やっぱり何だか自分の所望の物を伝えるのは恥ずかしかったです。明らかに日本人のジャズだと思ったので迷わずJ-JAZZのコーナーに突進しました。そこにわりと大きく紹介されているアーティストの名前だけ覚えて帰って、後からまたYou Tubeで調べようと思いました。

覚えたJ-JAZZアーティストは2組。
1組目はfox capture plan。2組目はADAM at。
You Tubeで見てみると、fox capture planのミュージックビデオは、私は以前も見たことがあったことがわかりました。
前に見た時は、こんなのがあるんだ!とわりと驚いたと思いますが、それ以来しばらくスルー状態でした。
fox capture planは何曲もMVがYou Tubeに挙がっていて既にかなり人気があるミュージシャンのようです。ジャズと言っても、普通の音楽で、バンドと言うか、巷のロックバンドより品が良く現代的。感じの良い曲ばかりです。お洒落。
ADAM atの方は、今回初めて見ました。MVが短くて、途中で終わっていて1曲丸々You Tubeで聴くことができません。他にはライブ映像があり、そちらを見たら、店内BGMで流れていた曲ではないかと思われる曲が1曲ありました。NHKの昨年の野球中継テーマ曲になった曲もあるそうですから、固定ファンがこちらもいるようですね。

演奏の激しさ、シンセでなくより生のピアノ感の強い音、日本っぽいメロディー、これらの特徴から、恐らく店内BGMで流れていたのはADAM atの方ではないか、と思いました。

fox capture plan 、ADAM at 共に、1月28日にニューアルバムを発売済ということです。

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ピアノが好きな方、ジャズが好きな方、上原ひろみほど芸術的でなくもっともっと気軽な音楽が聴きたい場合に最適な2組かと思います。

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ユニクロ店内BGMを、楽曲検索アプリ無しで自力で探し突き止めた話 - Qu'en pensez-vous?

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松隈洋さんの「残すべき建築」

「残すべき建築 モダニズム建築は何を求めたのか」
松隈洋 著   誠文堂新光社 刊

老朽化により次々と取り壊されて行くモダニズム建築や解体を免れたモダニズム建築について述べられています。
以下は目次ではなく、取り上げられている各モダニズム建築について、それぞれがどのような運命を辿っているかを示すサブタイトルが次の通りとなっています。

存続が危ぶまれる建築
失われた建築
失われゆく建築
移築・改修された建築
改修・増築された建築
改修・増改築された建築
現存する建築
保存再生へ方向転換する建築
生き続ける記念碑
再生活用された建築
保存再生が待たれる建築
重要文化財として現存する建築

読んでいて悲しい気持ちになってきますが、大変勉強になる本だと思いました。

14頁~15頁にかけて、1961年の「建築文化」に掲載されていたという鬼頭梓さんの文章が引用されています。長いので改めてここには書き写しませんが、空間についての話が書いてあります。シンプルで基本的なことしか言っていないのですが、とても良いメッセージです。

77頁 改修・増改築された建築 国際建築という方法の現在形 日土小学校
これは好ましい実例ではないかと思いました。
愛媛県の日土小学校、設計は松村正恒さんとのこと。改修された建築、大変美しいです。

全体的には、やはり前川國男さんの建築は素晴らしいと思いました。フランス仕込みのセンスを感じます。
他には村野藤吾さんでしょうか。こちらは生物的ですね。

ただ不思議に思ったことは、それ(取り壊しか存続か)を決めている人たちが一体誰なのかという所ではないでしょうか。
こうした本としてモダニズム建築が取り壊されてる現状について訴えることも必要だとは思いますが、最も良いのは、建築に従事する方々が、官僚や政治家、都市計画の方々と強いパイプを作ればこのような事態にはならないのではないかということは読んでいて思いました。すべて取り壊してしまって一から作った方が建設業界の経済が回るなど経済性の追求のためにこのようなことになっているのではないかと思いますし、その他には、壊してしまわないと後進が新たに建築するチャンスを得られないなどの問題もあるのかもしれません。しかし、その辺りを、モダニズム建築の価値を訴え保存する方向で動くには、公的な立場の人たちの力が要るのではないのかと素人考えでは思いました。更には民意も必要になってくるのではないかと思いますので、一般の人たち側の知識としても、建築物についての知識が多少はあった方がいいのではないかと思いました。せめて義務教育の美術の教科書くらいにでも近現代の建築史の概論くらいは載せて教えるくらいでないといけないのではないでしょうか。一般の人々の間に建築そのものに対する関心がそもそも無ければ、保存・改修などの必要性に気が付くことすらできないのではないかと思いました。

『建築から都市を、都市から建築を考える』槇文彦 著 聞き手 松隈洋 岩波書店 - Qu'en pensez-vous?

国立西洋美術館 ② - Qu'en pensez-vous?

前川國男 東京都美術館 これも「下降する」建築 - Qu'en pensez-vous?

東京文化会館(改修後)前川國男 - Qu'en pensez-vous?

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ユニクロ店内BGMを、楽曲検索アプリ無しで自力で探し突き止めた話

街中で流れている曲が何気なく耳に入ってきて、この曲良いなと思っても、曲名がわからなくて困ったりすることがあると思います。そんな時、スマホの楽曲検索アプリを使って、スマホに音楽を聴かせれば曲名がズバリ出てくるという手段があるとは言え、私は一度たりともそんな器用な芸当ができた試しがありません。そもそも、いいなと思っても、既に曲も終盤に差し掛かっていたり、スマホに聴かせるより自分が聴くことの方に熱心だったり、スマホカバーがバッグや服に引っかかったりして素早く取り出すことができません。結局は自分の耳に頼らざるを得ないということが圧倒的に多いです。

日常的に音楽に飢えているのか、良いと思った曲はどこまでも逃したくないという気持ちがあるので、いい音楽が聴こえてくると途端にフォーカスしてしまいます。

先日、ユニクロで買い物しました。ユニクロが安いからと言ってポンポン買っていると結局出費になってしまうので、ここでも財布の紐の固さを発揮して、いつも必要なものだけ1点買いして素早く店の外に出るようにしているのですが、その1点買いをするために棚の前に突っ立っていたその時に、いきなりフランス語で歌うかわいい曲が聴こえてきました。例えるなら、日本で言えば西野カナのナチュラル系の曲の雰囲気に似ています。そもそもフランス語の曲がBGMで流れているということ自体が珍しいと思いましたが、ユニクロはフランス人デザイナークリストフ・ルメールとコラボしていることもあってそうなっているのかなとまずは思いました。単にず~っと流れっぱなしのチャンネルのせいで偶然出てきただけだったのかもしれません。それともその店舗の人が勝手に選曲してかけていた曲なのでしょうか。それについてはわかりません。(その曲の次に流れた曲は英語の男性ボーカル曲だったので選曲はランダムだったと思います。)

とは言え、本来の目的は買い物ですので、目的の商品を手に取り吟味しようと意識を切り替えましたが、それでもやはりフランス語が聞こえてきます。気になって仕方がありません。単純な事しか言っていません。聞き取れました。曲のテンポもゆっくり目でディクテしろと言われたらできるくらいのセンテンスでした。歌詞を一部覚えて帰宅しました。
しばらく忘れていたのですが、またYou Tube民になって無為な時間を過ごしていた時のこと。覚えて帰ったフランス語のセンテンスを、You Tubeの検索に書き込んで調べてみました。次々といろんな曲が表示されます。その曲は、ナチュラル系でアコースティックな感じだったので、それっぽい画像をまずは探します。何曲か再生してみましたがダンスミュージック系ばかりでした。諦めかけていたところ、検索結果3ページ目くらいで、何とユニクロ店内で聴いた曲を発見しました。ヒットしました。確かにその曲でした。間違いありません。デビューしたてらしき無名の女性シンガーの曲でした。
調べがついて嬉しかったです。しかしこれは珍しい成功例です。

過去には失敗もしています。調べがつかなくて、未だに不明な曲がありずっと気持ちが悪いです。
失敗談の舞台は、伊勢丹
遅い時間帯に廊下というか階段に近い辺りで、ジャズっぽい音楽が聴こえてきました。英語で歌っています。しかしいいなと気が付いた時には、もう既に曲も中盤を過ぎている感じでした。かなりのアップテンポで、確かにジャズです。女性ジャズボーカル。英語で歌っている内容は、日曜日の午後に彼が車で迎えに来て緑の中に行くみたいな爽やかな感じの歌詞だったと思います。曲のテンポが速く英語を聞き取っている間にあれよあれよという間に曲は終わってしまいました。曲のタイトルすら歌詞から憶測することもできませんでした。
そこでYou Tubeで女性ジャズボーカルを検索して片っ端から再生して聴いてみるんだけど、ぜんぜん違います。そもそも女性ジャズボーカルっていうのが、アップテンポの曲がありません。ほとんどすべてゆっくり。唯一アップテンポなのがエラ・フィッツジェラルド。他に可能性がありそうなのはビリー・ホリデイ。でも、それらを聴いてみても、やはり何か違います。こんなに古い年代の曲じゃないと思いました。わりと最近の曲のようで、声も割と軽かったです。そこで最近の女性ジャズボーカルも調べましたがこれが全くの見当違いでぜんぜんそれらしきものは出てきません。

困って、ヤフー知恵袋に、同じようなことを考えている人がいないか検索してみた所、これがいらっしゃいました。
伊勢丹、BGM、ジャズ、で検索したと思いますが、確かに私と同じことを考えて質問されてる方がいらっしゃいました。伊勢丹に流れてる曲がお洒落で良くて、でも何なのかがわからない、という方が。
というわけで、伊勢丹にはお洒落~な曲が流れてる、しかし謎だらけ。
三越伊勢丹はジャズピアニストの上原ひろみさんをメンターに起用したそうですから、ジャズに詳しい方がいらっしゃるのかもしれませんね。↓

news.livedoor.com

知ってる曲が街中で流れてくると安心します。後から必死にYou Tubeで調べる必要が無いから。この間は待ち合わせのため突っ立っていたファッションビルからジョン・レジェンド「Love Me Now」が聴こえてきました。いい曲でした。反省しました。過去レビューでこの曲を酷評しました。↓すみません。外で聴こえてきたらめっちゃいい曲でした。

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「建築―あすへの予感 離陸への準備」彰国社 

「建築―あすへの予感 離陸への準備」彰国社 刊
原広司伊東豊雄石山修武山本理顕高松伸 著

上記建築家さんたちの対談集です。

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目次は以下の通り。
――――――――――――――――――――
予告 

相互批評/五つの討論
可能世界への誘導と展開
清浄なる世界風景への誘導
自由への建築的構想
パフォーマンスの記念碑をめざして
精神史としての建築

座談
空中庭園と宇宙船

包括的批評
他者たちの会話への測深
――――――――――――――――――――
相互批評の下欄には、対談で用いられたキーワードに対する脚注がついていて、各概念の詳しい説明があります。

この本、大変な年代物です。
見たら、昭和61年発行と書いてあります。
実際に私がこの本を購入したのはそれよりもずっと後でしたが、当時はこうした概念的なお話が面白いと思い熱心に読んでいたと思います。物持ちが良く、今までずっと持っていました。

建築関係の雑誌の書籍紹介コーナーに、この本が挙げられていたのを見たことがあります。誰が紹介していたかというと、建築家の西沢立衛さんか藤本壮介さんのどちらかだったと思います。それを見た時、あっ、私も同じ本持ってると思いました。ずいぶんと私はオタクですね~、この本を持っているなんて。

現在に至るまで、建築の人たちというのは、何かと言えばシンポジウムだとか座談会をしているというイメージで、建築雑誌などでもやたらと座談会を行っていますが、あれは一体何なのでしょうかね。そんなに数多く語らなければならないものなのかと思ったりして見ていますが・・・。
その座談会の原型がこの本にあるような気がしています。

というか、私としても久しぶりにこの本を見てみたので驚いていますが、昔は皆さん元気があり夢があり、世の中も自由で活気があったのですね。1980年代というのは、皆が夢を持てる時代で、自由な良い時代だったのですね。
こうした恵まれた時代を駆け抜けた建築家の方々が、ポストモダン建築を世に残し、われわれはその夢の残像を見、建築空間を体験しながら生きていることになります。
建築は数十年単位で残存するため、ひとたび作られたら後世の人たちは物質的形骸だけでなくその空間概念共々、心身共にその人工空間からの影響を受け続けることになります。
残念ながら、1980年代に思い描かれた夢と、まったく違った状況が現在生まれていると思います。建築空間は夢があり自由でも、そうした建築が林立する都市に生きる我々には、夢や自由がありません。舞台は優れていても、そこに生きる人たちが以前に比べて格段に精神的に疲弊しているのではないかと思います。明らかに建築的な舞台と現代人の置かれた状況との間に乖離があります。

現代は、多くの人が夢や希望を失っていると思います。多くの人たちがとにかく生活を維持することに必死。途方もない夢など抱けない。この世界、この社会の中で何とか生き残っていくように努める、それしか考えられない。そういう状況になってきていると思います。
ゆとり世代とかさとり世代とか、それくらいならまだ良かった。正社員になるのが夢だ、とかでもまだ良かった。
もっと若い世代だと、将来ロボットやAIに仕事を奪われることを想定して、20年後30年後でも人間が就いていられる仕事を予め選択しておかなければならないなど、学校の先生からもそのように教えられ、ますます厳しい状況に追い込まれていると思います。全てにおいて余裕が無く、経済全体も悪く、世界的に政治状況もますます不安定化しています。そして広がる貧困と格差。

とにかく何もかも良くない。何もかもが良くない方向に進んでいる。でも、私たちは、何とかして、良い世界を後世に残す努力をしていかなければなりませんね。少なくとも建築やデザイン、美的なものに関しては、残すべきもの選ばれるべきものの取捨選択、淘汰は自ずとなされるだろうし、大事なものが一体何なのか、本当に大切で、本質的に価値のあるものだけが残っていくことになるのだろうと思います。

「建築―あすへの予感 離陸への準備」の書籍中で、現代の若い人たちに対して何かヒントがあるとしたら、次の部分ではないかと思います。
111頁で原広司さんが、ピタゴラス学派について語っている個所があります。
哲学的に正確に記すと、古代ギリシャピュタゴラス教団は、数学の中でも特に数について研究しており天界の音階を聞いたと伝えられます。ハルモニアです。
これについて原広司さんは、ル・コルビュジエはこれを比・プロポーションとして解釈したけれど、自分は音響として捉えたい、それが空中庭園とか宇宙船のイメージである、と語られています。
少々詩的で夢見心地な回答に思えますが、少なくとも、今手元にある岩波の専門書を読む限りピュタゴラス教団の天空や宇宙全体の音響とは、現代物理学の超ひも理論が描き出すモデルとほぼ同一内容のものではないかと思われます。
つまり、真実により近づいて行く方向で物事は動いており、何事においても如何なる分野においても真実や真理を追求する方向で動いて行けば間違いないのではないか、それだけは言えるのではないかと思います。

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「空間<機能から様相へ>」 - Qu'en pensez-vous?

『ディスクリート・シティ』 原広司 - Qu'en pensez-vous?

宇宙を織りなすもの ブライアン・グリーン - Qu'en pensez-vous?

ワープする宇宙 リサ・ランドール - Qu'en pensez-vous?

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丹下健三設計、横浜美術館

横浜美術館 設計 丹下健三

丹下健三さんはデザイン傾向が奇妙でグロテスクでさえあるという印象を私は抱いており、あまり美しい建築を作る人とは思えません。こちらの横浜美術館も外観が多少奇妙で魔訶不思議な雰囲気がありますが、比較的内部空間は良いのではないかと思っています。竣工は1989年ということで、だいぶ時間が経過していますがきちんと維持管理されていて古めかしい建築には見えません。

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横浜ランドマークタワーが背後に見えてますが、ランドマークタワーもずいぶんと歴史を刻んだ建築になってきました。

国立新美術館 - Qu'en pensez-vous?

朱鷺メッセ その2 - Qu'en pensez-vous?

SANAAのディオール表参道 - Qu'en pensez-vous?

隈研吾設計、アオーレ長岡のナカドマ(中土間) - Qu'en pensez-vous?

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